浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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| 2002年06月09日(日) |
カナダGP/F1RACING誌
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直前番組で、「北川えりさん、今あなたの背後にエディの画像が映ってるんでどいてくれませんかねえ。リタイヤ時以外に映るのは、すごーく貴重なんですからさあ(T_T)」とぶつぶつ言っておりました。 しかし、すげえ枯れ葉だ。と思ってたら、ルーベンスのサイドポンツーンから掻き出される枯れ葉の量のすごさ。あれだけあったら、マシンの状態も左右しちまうわ。 セーフティ・カーもミハエルの有利に働いちゃいましたねえ。ウィリアムズは、しかし運がない。ミシュラン得意の暑いシーズン、マシンがフェラーリを凌駕する可能性のある高速サーキットに向けて、このエンジンブローは痛い。ピットまで空回りしてる感じだ。去年からピットのトラブルはこれで何度目になるだろう。 それにしても、モントーヤの3台並んでのオーバーテイク、CART時代を思い出して胸が熱くなる。エディの逆バンク2台抜きにはる、かっこよさだ。モントーヤは、すっかり溝つきタイヤのF1マシンに慣れて、自信を持って踏み込んでいるようだ。同一周回の3台でこんな光景を見たことが以前にあったかどうか思い出せないのだが、めったに見られない光景というのはたしかだ。 ここでチャンスを潰されてしまったラルフだが、意地を張ってぶつかれば自滅だ。無理せず見極めて引いたことはしかたなかったと思う。給油トラブルは痛かったが。 モントーヤや兄のおかげで、彼の慎重さが目立ってみえるようになってきた。ポカなミスはまだあるだけに、慎重なのは悪いことじゃないと思うけどね。こいつも個性だし、リザルトにはつながってる。 フェラーリが強すぎて、美味しい競り合いの光景にならないのがちょっと残念だ。 -- F1RACING誌、たっぷりモントーヤ特集。うわお、こいつは読みごたえあるわ。 モントーヤは、アメリカ時代の初めに愛想がないとか笑わないと非難されてたことがあったっけ。では、アメリカで過ごした2年は彼を鍛えたのだ。彼は自信と闊達さを身につけたんだ。 フランク・ウィリアムズのインタビューは、いつもユニークだ。簡潔な言葉に、情景が浮かぶ。 それにしても、ラルフが移籍した頃、やはりマンセルにたとえていたんではなかったか。「マンセルに似ている」は、フランク翁の誉め言葉なのか。ふたりがそれぞれ、マンセルのどのへんに似てると思われてたのか聞いてみたい。マンセル似がふたりもいるウィリアムズとは、なんというチームだ!(笑) モントーヤとベルガーの対談、その発言は歯切れいい。彼らがそれぞれ抱いてる興味の中心と考え方が、その言葉から見えてくるようだ。 このチームの記事にふれるたびに、だんだんと胸の中に「敬意」が育ってくる。叩き上げの男達と、彼らの目にかなったファイターと。 フラビオの記事もまた興味深い。彼は、F1の経済・イメージの面を大きく育てた人だ。目にかなった人材を集め、それに仕事を任せる人だ。ウィリアムズとは対称的なアプローチのチーム。対称的でありながら、どちらもしたたかでたくましい。これだから、F1は楽しいのだ。
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