浪漫のカケラもありゃしねえっ!
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| 2003年01月24日(金) |
いずれの日、いずこの地かは知らず.... |
エディの姿が、今季のF1グランプリのグリッドから消えることになりました。 かなり覚悟はしていたので、涙は出ませんでしたよ。痛みは、フェラーリがエディと契約を更新しないと知った日の方が大きかったかな。 この3年、ジャガーが愚かさを脱却しきれないとわかった苦悶は、それに次ぐものでした。愛しい人を見守る喜びと、その人が苦しむ姿を見せつけられる悔しさと、その狂おしさに七転八倒しておりましたさ。 ジャガー移籍以来、画面でエディの姿を追うことが出来るのはホンのわずかな機会だった。TV画面の順位表示に目をこらし、それでも飽きたらずにネットのライブタイミングを見たのは、誰でもなくエディのためだった。 今季のジョーダンという危機をはらんだチームに参加したとしても、エディが苦しむのを見るのはつらいことだったに違いない。それでも、たまさかに幸運が天から降ることもある。憂いをはらすその顔を見る喜びは、遠のいてしまった。 胸に大きな穴があいたのを感じます。「Irv」という文字がタイム表示にもう出ない。レースで目をこらして探す姿がそこにない、この空白。この胸に吹きすさぶ風。この穴が埋まる日は、たぶん来ない。再び彼と巡り会い、彼の走る姿を見る機会が訪れるまで。 ああっ。もうTOP画像からエディ外せないよおっ!
"or at least at the moment"(あるいは、少なくとも現時点では)、この言葉に感じるわずかな希望。誰にも未来に何が起こるかわからない。 けれど、自分は最悪の可能性を考える人間です。F1界を巡る状況やエディの年齢を考えると、可能性は小さい。それを呑み込んで、どん底で見据えて、何を希望としよう。 彼が彼らしくあり続け、幸せに笑えるなら、どんな道を選んでくれたっていいんだ。 「sad day」と言ったその唇が、「肩から重い荷物を降ろした」と言う。「自由だ」と言う。ああ、裏腹なことを言い、「(モトクロスでプロになろうと思うほど)そんなにタマはでかくねえよ!」とお下品に締めくくってくれるエディ。だからこそ、あなたが好きだよ。 だけど、マシンを開発し、走り、勝つことに対する喜びを、雄弁に語っていたあなたを忘れることは出来ない。 そう、きっと彼は戻ってくる。それを望んでいる人は少なくないに違いない。 強烈な毒舌でたくさんの人を怒らせながら、それでもエディのキャラクターは愛されている。彼のような人がF1から消えることが、惜しまれている。 願わくば、エディが、どんなカタチでもレース界にかかわっていってくれるように。あるいは他のカテゴリーで走ってくれてもいい。彼をとりまく未来が姿を現す日を待つことは、もちろん出来る。もちろん待てる。 どこへ行こうと、何をしていようと、あなたを愛してるよ、エディ。どこまでも、ついて行くからね! いずこの地、いずれの日かは知らず。我ら、再び会いまみえん
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