浪漫のカケラもありゃしねえっ!
DiaryINDEXpastwill


2003年02月23日(日) ルーキーに惚れてしまった!

寝不足である。目は疲れの限界だというのになかなか寝つかれず、CART.comをのぞいたのがいけなかったんだな。
ちょうど開始されたセント・ピータースバーグの開幕第1戦決勝のライブタイミングを、レース終了まで見てしまったのだ。あうー、我慢して寝るつもりだったのにぃ〜。
時差計算がすぐ出来るページを作っておくんだった。ニュースを見に行ったのが運の尽きだね。(笑)
CART.comのライブタイミングは、私のように回線/ブラウザのバージョンがヨワヨワでも大丈夫なHTMLバージョン、および限定バージョンが幾通りか用意されている。オフィシャルサイトの主催するものだけあって、各F1サイトのライブタイミングに比較よりはるかに見やすくて面白い。
各ドライバーの順位・周回数、トップとの差やレースコメントは、F1のライブタイミングでも用意されている。それにくわえて、CARTのライブタイミングには、各ドライバーの、前車とのタイム差、最新ラップタイム&速度、レース中のベストタイム&最高速とその周回数、ピット回数&前回のピット周回、それらが常に表示されている。そして時折チームとドライバー間の無線で何が話されたかというコメントさえ挿入されるのだ。ざっと一覧で見ることが出来るため、ピット戦略の違いや速いスピードを維持してるマシンがどれであるかがということが、はっきりとわかる。F1のライブタイミングでも、これくらいは最低限そろえてほしいのだ。
ああ、こういう充実したライブタイミングと生放送(あるいは生観戦)を合体させられたら、どんなに楽しめるだろう。バーニーのデジタルTV多チャンネル放送のタイミングモニターを切望するのは、こういうときだ。バーニーが有料デジタル放映をやめちゃうんだったら、FIAのオフィシャルサイトかなんかで、充実したライブタイミングを流してくれんものやろうか。

放映の映像が手に入らないからば、ネット観戦するしかない。真夜中の静けさの中、刻々と移りゆくタイム差を見守り、その数字とわずかな言葉に興奮し胸を熱くするのだ。
その耳にはエンジンの高鳴りもタイヤの悲鳴も届かず、目の前には熱狂する観衆の姿もなく、華やかなカラーをまとった攻撃的なマシンの姿もなく、ただかわりゆく数字があるだけ。数字から喚起される姿を、想像力で補って見つめる。
なのによお。どうしよう。オレ、こんな状況で、またひとりドライバーに惚れちまったみだいだよおお〜。数字見つめてただけで惚れるか、をい?(笑)
どうやら今年私を夢中にさせそうなのが、新人、Sebastien Bourdais だ。
フランス人のせいか、サイトや誌面によっちゃあ、発音がブーデ、ブルデー、ボーダイスといろいろなのはご愛敬。ビルニューブとビルヌーブ、マイケル・シューマッカーかミヒャエル・シューマッヒャーかってなもんで、実際の発音を母国フランスか今の活躍の場であるメリケンの人らにたずねてみたいものである。まあとりあえず、今は「ブーデ」と呼んでおこう。
彼は、参戦ドライバーの半分ほどがルーキーという新人だらけの今季のCARTで、マンセル以来の「CARTデビュー戦PP」を獲得した新人である。
ルックス初めて見たときは、どこの大学院の研究生?って印象。そのギャップがいいねえ。おかげでメガネで繊細な顔立ちしてたムーアとか思い出しちゃったよ。どうやらまた感情転移したらしいな。
ニューマン・ハースという名門チームでのデビュー、ベテラン勢が赤旗に引っかかったその幸運もあるだろう。が、開幕戦PP〜決勝最初のピットインまでの30周のリードラップ、ぶっちぎりのファステストラップと最高速は、まるでモントーヤのCARTデビューのセンセーションを思い起こさせる。
彼はどうやら壁とキスしたらしく、修理にピットイン。グリーンフラッグ中、約9分、6周あまりのロスだった。ライブタイミングを見守っているとき、画面に現れたチームからの言葉が私の心を切り裂いた。「これは、君を12位以内に入れるためだ。君にとっていい経験になるだろう」
....私は完走を祈って、残りの周回を見守った。時にはラップリーダーと8周違いにまでなりながら、速度を取り戻していく彼を見守った。ファステストと最高速を刻んだが彼が、最後尾。レースの魔物に遊ばれた、彼を見守った。ブッチギッた速さを見せながらレースを失ったときの、トレイシーやモントーヤやムーアを連想した。
バイオグラフィやインタビューを読み、以前彼がF1のテストをしたニュースを思い出す。
彼はフランス人にとって「F1に乗ってほしいドライバー」のひとりなんだろうな、と思う。この子、プロストのジュニア・チームにいたんだな。F1最年長ドライバーのパニスがいなくなったら、フランス人ドライバーはいない。(フランス系となると、ジャックもそうだが)CARTでこんなバカッ速い子が、どこまで出来るものか見たいと思う。
ルノーのテストドライバーとしての契約を得ることの出来なかったブーデ。ウィリアムズのシートを得ることが出来ずCARTに移籍してきた、モントーヤみたいだよな。
F1界のオヤジ達を見返してやれよ、彼らをひざまずかせて迎えをよこさせてみせなよ。そう、なんとも判官贔屓の血が騒ぐんだ。
....というしだいで、わたしゃどうやら自分が惚れちゃったことに気がついたらしいよ。(笑)


JAJA |MAILHomePage

My追加