2002年11月09日(土) |
水上の格闘技、それは競艇! |
昨日の(大勝の)興奮のためか、それともサスケの怨念か?とにかく寝られない。ううむ、なんとなく試合の結果を予想してみる…みちのく10周年の試合なんだよな。
薬で気分は悪くないのだが、寝られない。何かすれば眠くなるかと思い、起き出して本を読む。PCをする、牛乳を飲む…何をしてもダメだった。3時を過ぎて、やっと欠伸が出たが、布団に入ってもダメでした、と。
本日は大田区が主催する祭りの日。実は区報に募集が掲載されていて、競艇ボートの試乗に当選していたのである。が、こういう日に限って寒いわけだ。風も強い。まぁ、雨じゃないだけいいんだけど。
午後に集合なので、それまで子供と、その友達の相手をする。あちらのお母さんが、まだ乳母車に乗せるくらいの子供を連れていたので抱かせてもらった。あぁ軽い。こんなサイズがわが子にもあったのね。
昼過ぎからアンパンマンショーに並ぶ。場所は競艇場なので丁度いいのだ。しかし、大きな声ではいえないが、ステージ上にいる役人の話はつまらない。サクラみたいなのが大挙して、さも熱心に聞いているのが情けない。こいつらは間違いなく役人なわけだ。
時間近くになって自分だけ席を立つ。もう集合場所には列ができていた。が、ここにも役人が多かった。本当に厳正な抽選はしているのだろうか(一応、やったから自分はその場所にいるんだろうけどね)。なんか目の前にいるのがどこぞの部署の偉い人で、あそこの詰め所にいるのがもっと偉い人で…仕事よりも人事を気にする役人体質は24時間・365日という感じ。
父「お父さん、今日は日曜で休みなんだけどさ、あの●●さんの部署にコーヒー代金を届けるためにやってきたんだよ」 息子「ふうん、お父さん大変なんだね」 父「そうだろ」 …その人も偉いのならコーヒー代金くらいポケットマネーで出さんのかね? ひょっとして、こんな仕事も休日出勤なのか? なんかイライラしてきたので列の最後に並ぶ。
時間になり、中に入る。役人が「これから先は競艇場の人が案内をします」と言う言葉の前に「まだ説明を受けてない方はいますか」といったのが気になった。こちとらかなり前から並んでたのに、説明もクソもあるか! チラホラと手を上げる人がいるが、数は少ない。きっと、この数が往復ハガキを出した一般人。他は役所の奴で、事前に何かあったのかも(これは、あくまでも推測)。
カッパの上下、ヘルメット、それとライフジャケット(というかプロテクター?)を着込み、順番を待つ。ふつう、スタンドからは見られないような場所に入った感動がある。ペラを叩いたり、エンジンの調節をする小部屋があったり、なんか選手気分。
一周だけするもんだと思ったら、レースと同じように2周するのだ。
搭乗する番になり、教えられた通りに正座の姿勢でボートに…タンデムなんだけど、前の席なわけね。これは迫力ありそうだ。
…本当に迫力ありました。直線でどれくらいのスピードかは聞けなかったけど、体感スピードが並じゃない! 水面が間近にあって、そらもう凄い。
振動もキツイ。喋るバカはいないだろうけど、水面に打ち付けられる感じが延々と…。
さらに一番の驚きは、コーナーにあった。あのスピードで大回りもしないでコーナリングするわけで、その圧力ってのは想像を上回るものだった。強い風の影響か? 湖面に石を投げるようにタンタンと浮き上がり、素人としては転覆したらどうしようと本気で心配してしまった。
2周走るというのは、レースを見てるとあっという間だが、えらく長い時間に思えた。楽しかったんだけど、全身を緊張させて強張らせていたので長く感じたのかな。
船着場に戻り、相手をしてくださった選手の方に感動を伝える。握手をしてくださいとお願いすると、丁寧に手袋を外してくれた。ありがとうございます。
…レースをする人は、こんだけのスピードの中、更にレースの展開を考え、駆け引きをし、相手の妨害を受けてるのか。まさに水上の格闘技だ。競艇を見る目がかわりました。本当、貴重な経験だった。
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