元・白血病患者の日記
 

2003年12月11日(木) (きっと)馬鹿は死んでも…

 なんだか寒い一日。

 朝、マルクの痛みにたえていると、バアさんが来た。別に用事はないが、もらいものを孫に届けに来たのだという。ありがとさん。

 ブツだけ届けて帰るというが、まぁ何もないけど茶でも飲んでけと中に入ってもらう。最近どうよ、と聞いてみれば「何もない」の一言。あ、そう。

 とはいえ、風邪の季節だねぇ、でも二人(ジイさんとバアさん)はインフルエンザの予防接種したから一安心だねと振ってみたら「そんなもん、やってないよ」と。え? 孫にわざわざ電話させてOKを取り付けたはずなのに。

 「電話じゃウソついたんだよ」とサラリと言った。あのね、ジイさんってば五体満足じゃないんだから。…注射が怖いんだな、きっと。とはいえバアさんはやったもんだと思っていたが「お父さんがやらないんだもの、私もやってないよ」という屁理屈で結局、二人ともやってないことが判明。ダメじゃん。

 さらにジイさんの近況として、少し元気になったもんだから自転車に乗りたいと言い出して困っているということが判明。あ? なに考えてんだ!

 信号を渡り、踏み切りを渡り、商店街の端にある会社跡地まで行くというのだ。で、何をしに行くのかというと、(会社社長の)自宅のゴミ出しだとか。そんなのバアさんがいつも借り出されてやってるんじゃないの? いくら家事をしないスチュワーデスとはいえ、ゴミ出しくらいは…やらないのか。しかし、なんで身体障害者が自転車に乗ってゴミ出しをしなければいけないのだろうか。相変わらず訳がわからない。一般常識では「嘘だろ」ということが、実家では起こるのだ。

 さすがにバアさんとも喧嘩になったらしく、「私ゃ腹が立ったから酒を台所に捨ててやったよ。…すぐに買いなおしたけど」って意味ないじゃん。

 おまけに最近は、一人で階段の上り下りをしているという。…あそこのマンションの階段、手すりないじゃないの。いくら二階とはいえ危ないって。

「だって本人がやりたがるんだから。馬鹿は死ななきゃ治らないんだよ」

 そういうことじゃなく、夫婦なんだから止めさせられないものなんだろうか。今度なにかあったら、間違いなく致命傷だというのに。

 なんかバアさんに近況を聞いてトホホな気分に拍車がかかる。背中を丸めながら職安へ行くのだが、相変わらず何もなかった。トホホ。


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