| 2004年02月28日(土) |
あぁ、憧れの鹿島サッカースタジアム |
練習試合ながら無料で川崎フロンターレとの試合が観れるので鹿島スタジアムへ。何よりの気晴らしになるかな、と。数日前までは気分も重かったが、当日になって行く気になっていたので勢いだけで出発する。高速バスは東京駅からにしようか羽田空港発にしようか迷ったが、空いてそうなので羽田からにした。帰りを考えたら羽田まで一気に到着してくれた方が楽だと思ったのだが、羽田発は多少、料金が高い。まぁ、往復で購入すればいいのかな、と係員に聞いてみたら「片道しかないよ」と言われた。…そうだったかな?
便数の少ない鹿島行きに並んでいるのは、土曜というのに4名だけ。東京から鹿島スタジアムに向かう人は、やはり東京駅からの出発が多いのだろうか。(後で知ったのだが、川崎のサポーターはバスをチャーターして茨城に向かったらしい。…なんか連中、今年は気合が違うぞ)並びながら案内をしているバイトらしき姉ちゃんに、前は往復購入だと安い切符あったよねと尋ねたら「今もありますよ」と言われ、一緒に券売機に。で、さっきと同じ係員が出てきて聞いてみたら「(なんだよ、今度は係員と一緒かよという顔をしながら)チッ!」と舌打ちして回数券を差し出した。なかなか良い接客態度である。そういう所、好きだぞ京浜急行。
今までは宇宙通信センターで下車をして、アントラーズのクラブハウスまで通っていたが、その先の鹿島神宮に行くのは初めてだった。なんとも殺風景な場所で、そこから歩いて30分ほどとあったので、天気もいいから徒歩で行くつもりだったが、公式試合のある時にしか運行しない鉄道やバスも出発している。どちらにしろ試合開始は2時半で、まだ正午なので時間はある。羽田から鹿島神宮まで乗ってきた川崎サポと思われる女性は、足早に鉄道に向かったが(場所指定でないから焦る気持ちは分かる)、せっかくなので鹿島神宮で参拝をしてみることにした。…なんとも神秘的な別天地で、足を進めるだけで楽しめた。いつまでもノンビリしたかったが、バスの時間があるので急ぎ足で坂を上り下りしてバス停に。丁度、バスが到着して乗り込むと数名の鹿島ファンが乗り込んできた。バスは案外、長い距離を走った気がする。HPで見た「徒歩30分」というのは、よほど健脚な人のことなのだろうか?
そして憧れの鹿島スタジアムへ。写真でしか見たことのなかったジーコ像、その近くにある選手の足型(ハリウッドの俳優の手型みたいなの)に感激しつつ、スタジアムに向かう。何せ指定席ではないので席の確保をしなければいけない。
急いで1番ゲートに回り、人並みと一緒に移動をしていると開幕戦のビラを配っているスタッフがいた。帰りの移動手段を確定しておかないと、東京に戻れなくなるので(東京行きは本数あるけど、羽田行きの最終は17時なのだ)時間を聞いてみた。鹿島神宮までのピストンバスは試合終了後20分で出発するというが、どこから出発するのか。それと電車の時刻を聞いただけなのだが、全身をスタッフジャンパーに包んだ黒ずくめの兄ちゃんは、何度も無線連絡をしながら首を傾げる。分からないのなら、それでいいんだよと何度も言うのだが「大丈夫ですから」と言って連絡をし続ける。そうこうしてるうちに、団体バスが到着したらしく、人の波が(駆け足で)おしよせてきた。おい、俺はもう席の確保に行きたいのだが。しかしスタッフは、ビラを配りながら「もう少しですから」と言う。…どれくらい待たされたのだろうか、すっかり団体さんがいなくなり、ビラ配りが暇になるとまた無線と格闘するのだが何の連絡もない様子。仕舞いにはこちらに顔も向けなくなり、無人のゲートを見つめてた。「…結局、わからないんですよね」と声をかけたら「…そうみたいです」って、他人事だな。急ぎスタジアムに入場してみれば、時すでに遅く?ほぼ満席だった。
まぁ、気ままな一人観戦なので席を探そうと思えば何とかなるかな、と目をこらして空席を探してみればゴール前に不自然なかたちで一列ズラリと空きがあった。これも日ごろの行いと喜び、座ってみる。…これが憧れの鹿島スタジアムか。と、感傷に浸ってしばらく、何か視線が痛い。周りにアントラ・サポがいるのは当然として、何か悶々とした空気を感じる。「〜さん、まだ来てないから場所、確保しといた方がいいよね」とかいいながら、入り口で配っていたチラシを細かく引きちぎり丸め、椅子に開けてある穴に突き刺す親父。何の呪いだと思ったら、どうやら場所取りの様子。なるほど、お馴染みさんが集合してコロシアムになっていたから誰も近寄らなかっただけなんだ。ポッカリと不自然に空席があっておかしいと思った。でも、俺の座ってる所、何もなかったもんね。(ちゃんと全部に物を置かなかったから変なのが紛れ込んだのでおかしな顔してたわけだ。…いいじゃんか、同じアントラーズファンなら楽しくやりましょうよ)
掲示板で見かける(かなり問題視されている)サポの場所とりとは、こういうものだったのねとしばらく楽観していたが、しばらくして露骨な追い出しをかけられる。名簿やら弁当を仲間内で回すのに、人の席を経由していくのだ。何列も独占してんだから内輪で経由の方法はいくらでもあるだろうに…。まぁ、それでも「失礼します」くらいの声をかけられればどうということもないのだが、無言のまま『邪魔ねぇ』という顔を何度もされれば、こちらとていい気持ちはしない。回す品物がなくなって、(全員が持ってる)チラシまで回覧された時はここいらの茨城県民全部を敵に回し、心中する気持ちで殴ったろうかとも思ったものである。別にフロンターレのファンが紛れたわけでもないのに、なんという尻の穴の小さいことか。(以前、東京ドームで、とある理由からジャイアンツファンの中で野球観戦をしたことがある。彼らも同じようなものだと思うが、異分子がいても露骨な追い出しはしなかった。なんか少しアントラーズのサポーターが嫌いになった瞬間である。まぁ、これがサポーターの全てではないんだけど)
これでは遠くまで来ても何の気晴らしにもならないので、立ち見でもいいやと荷物を持って席を立つ。その途端、横のおばさんは素早くチラシを席に置いて場所を確保していた。心配しないでも戻らないって。
こうなればフロンターレのサポーターが多く陣取ってる席でもいいやと思っていると、上段にはそれなりに空席があった。コアな集まりはゴール近くに集中してるのか、家族連れも多い。何よりさっきの場所とちがい、場所的にはSS席に移動できたので、結果的にこれでいいのだ。(と、この時は思った)
開始時間の2時半まではまだ時間があったので、トイレに行く。鹿島神宮で坂を上り下りしていた時は日差しもあって汗をかくくらいだったが、スタジアムは日の傾きが悪く、反対席にしか日が当たっていない。滅茶苦茶に寒いのだ。
トイレに向かう途中、こともあろうに浦和レッ○の帽子を被っているジジイがいた。…いくら練習試合とはいえ鹿島サポーターだらけの中、しかも東京・国立競技場ならまだしも鹿島サッカースタジアムである。同じ赤だから間違えた? みんなは白い目、敵意に満ちた目、とにかく異質のものを見る目でジイさんを眺めている。コイツいい根性をしているもんだと思う反面、お前、ここに何しに来たんだと思う。白いマスクに○ッズの帽子…色々な意味で怪しい。
席に戻ると空いてた横の席にはマスク姿の婆さんがいて、足に毛布を巻きながらブルブルしていた。地元の人だろうか?さすがに用意がいいなぁ、と思っているとさっきの○ッズ爺がやってきて、こともあろうか俺の隣に座った。この二人、夫婦でやんの。無料の試合だからかなりの人数が集まっている中、なんでたった一人しかいないレッ○爺が隣なんだろう。どんな確立のめぐり合わせなんだ? ブチ切れる前に再度、場所を移動しようと思ったが、もう完全に席は空いてなかった。こんな連中と試合観戦するって…マジかよ。
試合の開始予定時刻になっても、なかなか選手が姿を見せない。コーチ席前には、たぶん今年のスタートということで選手の集合写真を撮るために長椅子が並べられている。ってことは、撮影が終わらないことには試合もはじまらないということか。…冗談でなく寒いんだけど。
他に見るものもないのでグラウンドを眺めていると、去年、ファンの集いで何度も見かけたカメラマン(♀)がウロウロしながらゴールネットを撮影したりしている。専属の人なのだろうか、何かうらやましい。撮影技術とかが素晴らしいわけではないので、何かしらのコネなんだろうけど。というのも公式HPなどで行事があるごとに画像を拝見するのだが、他に使える画像ないのかよ!というのを毎回平気で使っている(去年の本山のなんかピンボケだったし…)。今回の集合写真も、さっさと撮影すればいいのに何が気にいらないのか長椅子を何度も組替えている。日が傾きグラウンドに影ができるので、それを避けて日のあたる場所に移動するのだが、さすがに移動しては日陰になり、移動しては日陰…というのを5回も6回もやっているとスタジアムは最初は失笑、しまいには怒声ということになった(寒いんだよ!)。最後の方には思い切ってセンターサークル付近まで移動したが、たぶん、無理して日差しのあるところで撮影しても絵が潰れるんじゃないだろうか? いっそ日陰での撮影がいいと思うのだが、それさえも分からないのかも知れない。
試合は40分ほど遅れてスタートした。…ハーフタイム終わるじゃん。東京から参上してる身分としては、帰りがギリギリになってしまった。まぁ、無料で見させてもらっているのだから文句を垂れる筋合いではないのだが、隣のレッ○爺はかなり怒っていた。
試合は、練習試合ということを差し引いても新外国人が無様だった。あと二週間しかないんだぜ。大丈夫なのか?と思う反面、深井の動きが素晴らしかった。小笠原と本山もいい感じだし(でも代表でいなくなるんだよね…)、今年こそは。
主審が岡田だとブーイング、フロンターレに移籍した相馬が交代する時には暖かい拍手が。そして交代で平瀬が入った時にはため息がつかれたのには笑った。皆、思うことは同じなようで。
ハーフタイムになって帰りの算段は、もう電車を利用するしかなかった。試合時間が遅れているので、終了後20分にならないと出発しないピストンバスでは間に合わないのだ。で、急ぎ駅まで走り時刻表を見てみると、試合は最後まで見れそうになかった。…仕方ない。せめて後半の残りを声の限り応援しよう(練習試合だけど)。
売店のカップラーメンコーナーには、長蛇の列ができていた。本当に寒いもんね。ここの売上を伸ばすために開始時刻を遅らせたのではないのか?というぐらいの盛況であった。
後半、試合に集中しようとするのだが、隣の○ッズがバアさんに解説を聞かせるので困った。(しかも全部間違ってるし…。やはりアントラーズファンじゃないからか? 謎のジジイだ)
結構、点数の取り合いになった試合を最後まで観戦することもなく、ローカルな電車に乗込み羽田行きの高速バスに乗り込む。色々とあったが、全体的に楽しめた。これで後はバスに乗り込み、無事に帰るだけだと思ったのだが、帰りの運転手には数回、冷や冷やさせられた。電車は多いがめったに車関係に乗らないので、空いてる時は先頭に乗ってることが多い。今回も先頭が空いているので最前列に座ったら運転手に「チッ」と舌打ちされた。(これは想像なのだが)バスは『禁煙』になっているんだけど、乗り込んだ時はかなりタバコ臭かった。別に出発前なのでいいんだけど、この人、長距離の間、どこかで吸うつもりだったのでは? だから運転手の一挙手一投足が見える最前列を嫌がったのでは。事実、出発して住友金属前あたりでまだ中身の入ってるタバコの箱を握り潰して運ちゃんはゴミ箱に捨てている。…怖ぇよう。
とはいえ、正月の運転手のような荒い運転ということはなく、むしろ車間距離を空けた安全運転だった。が、途中でおもむろに携帯電話を開いた時はビビった。暗い車内で子供の待ちうけ画面が光っていたんだけど、最前列に客がいなかったら何をしてたんだか。思わず座席のシートベルトをしっかりと嵌めてしまった。最近、高速バスの事故やら事件って多いから…。無事こそ土産。
さすがに土曜日、浦安付近(ディズニーランド)で混雑してしまったが、なんとか東京に到着した。帰りは電車一本なので楽だった。順路はわかったので、いつ鹿島スタジアムで試合があっても大丈夫。なかなかに楽しかった。気晴らしは大切である。何より体が動いたことに感謝。
戻ってきたら不採用通知があった。あの交通新聞社である。さすがにやる気のない面接をしてくれただけはある。結果は期待はしていなかったが、せっかくの気分を台無しにされた気持ちである。…なんで土曜に郵便物が届くんだよ。オチはちゃんとつくものである。
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