元・白血病患者の日記
 

2004年05月31日(月) これも一種の内部告発

 再就職支援サービスが開始される。会場に入るとオジさんオバさんは、前と同じで後ろの席から埋めていく。やはり最前列がポッカリと空いてるので席につく。なんか聞く気があるんだか無いんだか、倦怠感の漂う室内である。まぁ、確かに初日は『雇用市場・転職の心がまえ』と『職務経歴の棚卸』という内容で、ここだけの話、特にコレといったものではなかったけど。

 「外資系企業を狙うなら、英語は必須です。わかりますか」とか「みなさんの就職活動が上手くいってない原因に、大手企業ばかり狙ってはいませんか」などというレベルの話を真顔で言われても…。少なくとも、ここにいるのはある程度の期間、職安に通ってる人(しかもある程度の年齢の)なんだから、そんなわけねえだろ!と誰か言ってくれないもんだろうか。

 ということで、最初のキタガワ氏なる人物の講義は眠りを誘うには十分で、たぶん、後ろの座席にいる高齢の方は心地よく眠りについていることだろう(そのために後ろに座ったのか?)。昼食後だし、外はギラギラと暑いがエアコン完備の室内、こんな環境下で一時間の面白くもなんともない講釈は、拷問かも知れない。
休憩を挟んで『職務経歴の棚卸』はヤマベ氏。先ほどのキタガワ氏よりも話が聞きやすかった。テーマが違うことを差し引いても、ヤマベ氏の勝ち。

 そんなヤマベ氏が講義の最初にこんなことを言った。「現在、2時45分。これから1時間の講義を行いますが、今回の支援策は厚生労働省からの委託で行っています。で、本日、どういった内容で進めているのか、どんな風景なのかといったことを5人ほどの方が視察として見にきます。先ほど、連絡があって3時くらいに来るそうなのですが、あまり気にしないで講義に集中してください」

 外注とはいえ、内容を把握しなければいけないということで視察。ご苦労様。どんなことをするのかと思ったが、それはもう見事な仕事っぷりだった。

 時間の3時になると、ドアの向こうで話し声がした(最前列なので筒抜け)。一際大きな声を出しているのは、さっきのキタガワ氏みたいだ。キタガワ氏の声の後に、乾いた笑い声が続く。こんなやりとりがしばらく続き、なんとなく教室に緊張感が出る。しかし、誰も入ってくる様子はなかった。

 講義はふつうに続き、それに負けじとキタガワ氏の大きな声がドアの向こうで響く。(たぶん)役人の笑い声も相変わらず。なんだ? 視察するんじゃなかったのか。

 そして5分前という終了間際、キタガワ氏がドアをノックして隙間から顔を出す。「視察の方がご到着ですので」と言ったが、ほんの一瞬だけドアを半開にして終わり。最前列、真正面の自分の席であったが、3人くらいの姿しか見えなかった。しかも離れた場所に立っている。本当に教室の様子をチラリと(一瞬)見ただけである。これが連中のいう視察か? これを仕事というのなら本当に楽な仕事である。(どんな報告書が出来るんだか…)3時前に到着しときながら、この見事なサボりっぷりは給料ドロボウでないの? これであと1時間ばかり、適当な理由をつけてブラブラしてれば作業終了である。何しにゾロゾロと5人も来てんだか。

 ドアが閉められたので会話はハッキリ聞こえなかったが、キタガワ氏の大きな声の後に、先ほどまでの乾いた笑いではなく楽しげな笑い声がした。まぁ、ふつうに考えれば『お接待』だろう。(出席簿を配布してた女性社員は地味な格好だったのに、回収をした女性…たぶん役職にある人…は、そらもう「あんた銀座のホ○テス?」ってくらいな格好をしていた。先週、説明会の時にいなかったところを見ると、『お接待』のために借り出されたんだか何なんだか。生々しい話である)サラリーマンの街、やたら飲み屋の多い新橋である。

 今回の委託を今後も継続させるためにもキタガワ氏は必死になるでしょう。自分の前の仕事は比較的、役人と接することの多い仕事だったが、本当〜に役人は接待が好きだこと。←勝手に決め付けているようだが、ほぼ間違いなし。(セミナーと似たような事業である職業訓練学校でも、かなりの金が動くらしい。当事者の先生が言っていたから確かなんでしょ。で、今回の事業は更に大掛かり、しかも初回である。これはもう力の入れ方は半端じゃないんだろうなぁ。成果があれば国も継続するだろうからね。いや、それはいいことなんだけど、それに群がる無駄なお役人が多いこと)

 就職支援セミナーなだけに、なんか嫌な気持ちは倍増するのであった。


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