not ready

2003年05月01日(木) 木曜日

3限の授業をさぼった。
照りつける日差しの下、スーツを着たサラリーマンは汗を拭きながら信号が青になるのをただひたすら待っている。少し苛立っている様子にも見える。

目の前にあるアイスを幸せそうに食べている彼女はさっきから『幸せ』を連発している。クーラーの効いた店の中でキャラメルマキアートを飲みながら、外の暑さに嫌気を感じていた。汗だくのサラリーマンを哀れと見下し、午後1時のティータイムを過ごしている木曜日。

週の真ん中辺りにはいつもこうやってティータイムを過ごす。それが木曜日と相場は決まっている。水曜日までのやる気のなさと、金曜日からの忙しさを溶かしてくれるのが木曜日だから。こんな午後のゆっくりとした時間を最高に至福の時間と思い、神に感謝している。

目の前には幸せそうな彼女もいるし。世界の中で特別な時間を過ごしているのが自分たちだけのような気がする。外とは別の世界でゆっくりと時間を過ごしていることがどれだけ幸せなコトと僕たちは笑顔で証明してみる。

食べ終わった彼女は『あー週末は忙しい・・・』と窓の外をぼんやり見つめている。疲れたような、どこか幸せそうな顔をして。

また木曜日にココに来ようと約束してから、照りつける暑さの下、外に飛び出した。点滅している青信号を走って渡りきった。


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