曇り空しか見ていないような気がした。 もうすっかり梅雨と言ってイイ。 爽快感溢れる春はどこにいったのか?少し首を傾げながらそれでも夏を待つことしかできない。 ジリジリと。
ため息ばかりこだまするこの部屋の中で、不埒に考えは行ったり来たりしている。 僕の中で何も動きはしなかった。何一つ考えることなどできなかった。 地面に落ちる雨の憂鬱さといったらきりがない。際限なく落ちていく。 この僕をどこかに導いてくれないか?
降り出しそうな雨のことを憂い、雲の遥か上に存在する太陽をここまで導いて欲しい。 僕の声、聞こえるかな? 届いたら、晴れ間見せてください。
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