独白「文字式」
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2002年05月10日(金) |
赤い衝撃(ぽえむばざーる編5) |
大阪、梅田で目指したもの。 それは、観覧車であった。
なんでも、昔、ヒグチさんが大阪に行った際に、 発見されたものの、乗りはぐってしまったそうだ。
幸い、私は高所も閉所も普通に平気であるので、 それならば今回は乗ってみましょう、と 大きなデパートの屋上にある、ということをヒントに 夜の大阪を歩き出したのである。 (不覚にも、途中、お好み焼き屋で挫折しそうになった)
ところで、私にとって、デパート上の観覧車といえば、 川越のあるデパートの屋上の観覧車であった。 その観覧車は、百円を入れれば動く動物の車に囲まれながら こじんまりとした佇まいで、ちょっとペンキが剥げかかっていて、 昼間3時の日差しが良く似合うようなイメージのものであった。
ところが、 大阪の街なかから、不意に視界に飛びこんできたその観覧車は、 にぎやかなファッションビルにどんとそびえたち、 赤くて、大きくて、ピカピカにライトアップされた それはそれはおしゃれな観覧車だったのである。
観覧車乗り場はビルの7階であった。、 入場券はいくらだろうか、1000円以上に違いない、などと 大人の会話を交わしながら、切符売り場に向かう。 700円とリーズナブルな切符を買って、 いまかいまか、と乗れるのをワクワクして待っていた。
で、まもなく順番が来そうだ、って時に、 意外な言葉が聞こえてきたのである。
「記念写真撮ります。 出口で出来あがりをご覧いただいて、 気に入ったらお買い求めください。 気に入らなければ結構です。」
へええっ、強制で写真撮るのかあ。 勝手に写真を撮って、買わなければ、ぽいと捨てられる。 そんなふうに扱われるのいやだねえ。 なんて話をしつつも、結局は流れに乗せられるまま、 観覧車誘導係、かつ流れ作業カメラマンに、 もっとよりそって、と立ち位置まで指導されて 写真撮影をしたのであった。
なお、自分のピースマークが恥ずかしくて、 写真は買いませんでした…。 もったいなかったか。
肝心の観覧車に乗る前ですが、 また後日…。
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