独白「文字式」
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2002年05月23日(木) |
ビジネス・メソッド(ぽえむばざーる編13) |
お客様にたくさん来ていただくよう努力しよう、 と、決意した私であったが、何をしたか。
商人の血が目覚めていない時は、 声をはりあげることは出来ない。だから、あきらめる。 と、実に短絡的な思考であった。
しかし、血がたぎっている時の思考は、 ポジティブ・シンキングである。
“声をはりあげることができなくても、 僕にはいくらでもやることはあるんだ!”
で、結局やったこと。 自分の向いのブースに立っている人や、 通りがかろうとする人を見かけたら、 身をぐっ、と乗り出し、 ひじから先を存分に活用して、 力の限りぶんぶん縦に振ったのだ。
そう、つまり、おいでおいでである。
ちょっと遠くにいた人が、 ただならぬ雰囲気を感じて振りかえると、 笑みを浮かべた見知らぬ若者が、 手を振り回して自分のことを身振りで呼んでいる。
日常生活だったら、 まあ、まずは近寄らないシチュエーションであろうが、 詩を売るのだろう、という前提もあってか、 結構近づいてくださるのである。
というわけで、 結構お客の絶えないブースになったのではないかと思う。 ページ数が少なくて読みやすい、ってのも奏効した。 (石川=岡村さんが羨ましそうにしていた気がするが、 傲慢な発言、お許しいただきたい。)
あと、実施したことは、 立ち読みされた方がお帰りの際、 「ありがとうございました」と声を掛け、 お買い上げの方がお帰りの際には、 立ちあがって、「ありがとうございました」と声を掛けたことである。
これは、実際本当に有難いのだから、 それを十分に表現したい、という気持ちと、 他ブースとのサービスの差異化を図ろう、 という考えでやってみたのだ。
(そこまでやる必要はないじゃん、て声も聞こえてきそうだが、 いいのよ、楽しかったんだから。)
その努力の成果、 売上は、20冊であった。 どんなもんなんだろう。
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