独白「文字式」
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お昼にぶどうを食べつつこんにちは、である。 なお、下書きをしていた時は2・3日前で、平日にもかかわらず、夜中にビールを飲みつつこんばんは、であった。 なぜ、こんな夜中(1時30分)に元気だったのか、というと、それまで寝ていたからなのだ。生活改善が必要なのだなあ、と思う。
ちなみに、おつまみは「チーズビット」(あえて伏字をつかわず)であった。物心ついたころから食べているお菓子なのだが、どうやら期間限定商品で、秋冬は「チーズビット」の棚が「おさつスナック」に変わってしまうらしいのだ。チーズとおさつ・・・。あまりの味の変化に、ちょっとショックである。そもそも、スナック菓子にそんな季節変動は必要なのだろうか?めんつゆとは世界観が違うと思うのだが。1「チーズビット」ファンとしては寂しい限りである。
そんな瑣末な食品へのこだわりをみせつつ、話を変えるのだが、私のHP(コンテンツはほとんど詩)に、「食品詩倶楽部」という企画コンテンツがあり、その中で食品にまつわる詩を募集、アップデートしているのだが、先日、テーマ「プリン」の詩をアップしたのでその報告をする。
そもそも「食品詩倶楽部」とは、なかなか詩にしにくい(と勝手に私が決め付けているが)「食品」の言葉を、あえて詩にすることで遊んでみよう、という企画である。募集の際はテーマと締切を決めており、この夏は「プリン」の詩を募集したのだ。
食品を詩にすることの面白さは、「イメージの種の豊富さ」なのだと思う。食品そのものの「匂い」「味」「手触り」(例:握り寿司をつかんだときのネタのしっとり感とシャリの崩れそうなあやうさ)といった直接的な感覚に加え、生活・人生に密着しているため、喜怒哀楽といった感情面からもアプローチできるであろう。(「おふくろの味」なんて、まさに人生に密接しているよな)
で、おかげさまで、いろいろなプリンを頂戴することが出来た。それぞれの切り口があって、なかなか読み応えあるアンソロジーになっていると思う。どういった切り口があるかは、ぜひホームページをごらんいただくとして、私自身がどういう切り口を採用したかを記載する。
私がプリン詩を書こうとして、まず最初に考えた切り口は、「プリン」→「固まる」→「かなしい」という発想であった。甘さ、とか、やわらかさ、とかがどうも自分ではしっくり来なかったため、味覚以外の切り口を、と考えたときに、工程に目をつけよう、と考え、「プリンは無理やり固められてかなしいなあ」という発想を思いついたのである。それに「プリン」→「黄色い」→「月・星」というイメージを追加して、一度作品を書いたのだが、どうも、出来上がりが浅かったのだ。そこで、もう一ひねりを、と考えたときに、「固まる」(くっつく、結ばれる)→「かなしい」だけではなく、「うれしい固まり」もあるではないか、と思いついたのである。で、そのイメージも盛り込んで、今回の作品になったのである。(出来の如何はごらんいただきたい)
かなしくてうれしい。こうした矛盾や複層的な構造を詩にしていきたいなあ、と思う。
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