独白「文字式」
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2003年08月14日(木) |
ゴージャス(ポエケット編その4) |
(前回までのあらすじ) スミ1にパソコンをセッティングしたわけだが、あきらかにお客様の通りにくい所のため、どうしたらいいか思案に暮れるのであった。
くよくよしていてもしょうがないので、とりあえずの環境をととのえることにした。まずは、パソコンのデモンストレーションなのに、机の前に椅子がなかったので、椅子を持ってきて座れるようにした。さらに、奥のほうで客引きをしても、全然声が届かないので、机の前に出て客引きをするようにした。
隅っこにいることのしんどさは、人の目に触れないことにあるので、前に出てお客様に積極的に声をかけることで、大分多くのお客様に見ていただいたのではないか、と思う。(名刺も結構捌けたので、宣伝効果はあったのではないか)実際にマウスを操作して、自分のHPを見ていただいるところをナマで見るのは初めてなので、相当どきどきしてしまった。その様相を観察して、わかったことは、
1.更新記録から詩のHPに入っていく場合は少ない。 2.一つの作品を気に入っていただけないと、他の作品を読んでいただけない。 3.手ごろにいろいろ見られる一行詩が好評だったかも。
当然デモンストレーションであり、短時間しか見ていただけなかったことによる傾向もあるとは思うが、特に上記2.の発見は貴重で、一つの作品を大切に書かないとなあ、と思った。(一行詩も頑張ります・・・・)
さて、ポエケットには他にいろいろなブースもあったので、時間を見ては、ぐるぐると会場を回っていた。昭和20年代の「詩学」を購入したり、特別定価だった立野さんの詩集「皮膚のまわり」(ご本人手売りだよ、手売り)を買ったりと、なんだかお小遣いをつかってしまった。
よくよく考えると、作者本人から手渡しで買える即売会というのはゴージャスである。私は4コマ漫画ファンなのだが、もし、4こま漫画作家さん手売りのイベントがあったら、会場に行列を作るであろう。(自分の誕生日の日に丹沢恵先生(←ってご存知の方がいらっしゃるのでしょうか)のサイン会があって、デート中だったにもかかわらず行列に並んだ記憶がある)
詩の即売会で行列が出来る、ということは現在はあまりないであろうが、だからこそ、この作者に直接会えるというゴージャスな体験が手軽に出来る、と考えて即売会を楽しむのも悪くないなあ、と思う。
さて、ポエケットにはリーディングもあったのだが、これもすごく楽しかった。特に、大阪からいらっしゃっていた、かわかみまさやさん、やまもとあつこさんの作品がツボにはまり、朗読が終わってから、お二人のブースにまで行って、感想を伝えにいったのであった。(ちなみに、その際住所交換をして、やまもとさんから、ご本人が朗読された作品「駅鳩」が乗っている詩誌を自宅に直送していただいた。ありがとうございました。って、これもゴージャスな話だよな)
とまあ、イベントを楽しみ、2次会の飲み会も参加して、楽しくビールを飲んだのである。
最後に、今回のイベントに出て、思ったこと、 「売り物があったら、もっと楽しいのになあ」
ってなわけで、こんど即売会に行くとき(ぽえざる参加確率60%)は手作りでも何でも、売り物を作っていくし、詩誌も楽しいんだろうなあ、と思ったのである。 (なお、今回の日記は本人許可無く固有名詞を出しているのだが、ご海容いただきたい)
(おわり)
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