独白「文字式」
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2003年09月05日(金) |
笑顔を見せて(天ぷらオフ会編その2) |
(前回までのあらすじ) 雷門でのオフ会待ち合わせ。携帯電話という文明の利器を活用して、無事に出会った3人なのであった。
3人出会いを果たし、まずは浅草寺にお参りに行く。日曜の浅草寺は混んでいたのだが、渋谷(ブヤと読みたい)駅前の交差点の雑踏にくらべれば心地よい、にぎやかだなあ、ってな程度の混みっぷりである。仲見世通りに並ぶ店を眺めつつ、すでに個人的には道がわからなくなっていた困惑を押し隠しながら、和やかに散歩をする。実にスムーズな出だしであった。
浅草寺でのお参りをすませ(といっても、いまいち浅草寺がなんのお寺さんかを個人的には理解していなかったため、思いを馳せるポイントがぼやけていたお参りであったが)目的地、「大○家」に向かう。お二人の前で恥をしのんで地図を広げてみると、案の定遠回りをしていたが、和やかなムードであったため、あまりそんなことは気にせずに歩き出す。(思えば、出だしが平穏すぎだったのかもしれない。)
「大黒○」にはお昼ちょっと前にたどり着いた。行列を覚悟していたのだが、そんなに待たずに店に入ることが出来た。早速お店の方が注文をとりに来たのだが、なんかちょっと怖い感じの接客なのである。愛想が悪いのに加え、不機嫌さ、まで醸し出している雰囲気のレイディが注文を聞きにきたのであった。もし、見知らぬ街の見知らぬ食堂で、こんな接客に出会ったら、「今日は店運が悪い」と思ったであろう。とはいえ、そんなことでひるんでいる場合ではないので、ビール一本と天丼3つを注文する。
天丼を待っている間、当然和やかな談笑が繰り広げられていたのだが、そんな3人の目にふっと留まったのが、お店のお品書きの「季節のシャーベット」。季節って何でしょ、食べてみたいね、なんてことになった(今回のメンバーも皆甘党であった。ラッキー)ので、あえて不機嫌なレイディを呼んで説明をうかがうことにした。冷たくされるかなあ、なんて思っていたら、さっきまでの不機嫌さが嘘のように「メロンです、美味しいよ」などとレイディが笑顔を見せるのである。その笑顔で、個人的には、不満と不安を感じた接客のことなどすかっと忘れて、楽しく天丼を待つことが出来たのであった。
まあ、そんな個人的で瑣末な感情の描写は置いておいて、天丼を待っている間は、自己紹介などをしつつ、主に仕事の(苦労)話で盛り上がった。みなそれぞれに苦労があるもんだなあ、とつい聞きいってしまった。(それにしても、自分の仕事の話は、なんでこんなにつまらないのであろう)で、そうこうしているうちに、立派な丼が3つ、レイディから運ばれてきたのである。
(つづく)
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