独白「文字式」
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2003年12月16日(火) |
来し方行く末(産業カウンセラー挑戦を振り返る編その5) |
(前回までのあらすじ) 実技で学んだことについて復習する。人の話を聴くのは面白いなあ。結構しんどいけど。
何回かにわたって「産業カウンセラー」挑戦について書いてきたのだが、最後に、なぜ目指したのか、そして、今後自分がどうして行きたいか、どう変わったかについて記載する。
といいながら、いきなり言い訳めいたことを書くが、学習が終わり、試験が終わり、よしんば受かったからといって、急に自分が生まれ変わったかの様に変わることはないので、(つまり、急に夜更かしをしなくなったり、おやつを食べ過ぎたりしなくなったりする、なんてことはないので、)「えらそうなことを書いているが、ぜんぜん変わっとらんやんけ」等の厳しいつっこみはしないでいただけると幸い。
そもそも、この講座の受講動機自体は、事務系の資格で簡単に取れそうなものを取ろう、といったいい加減な動機であった。とはいえ、最初の職場が人事系であり、いかに皆が楽しく、やる気をもって働けるか、といったことを考えていたため、職場風土の改善に貢献できるスキルを身につけたいという意識はあったかもしれない。
いい加減な動機からはじまったため、最初は宿題をサボったりとやる気の無さを見せつけてたりしたのだが、実技の面白さ、学ぶことの面白さ、飲むことの面白さにだんだんはまっていき、そのことが自分の成長につながったようにも思える。
例えば、その時その時に移り変わる感情に意識して人の話を聴くトレーニングを通じて、ある一面に固執して良し悪しを決めつけないで、余裕を持って人間関係を形勢できるようになってきた、と思う。例えば、ある人が原因のトラブルがあったとしても、トラブルそのものとその人そのものを切り離して見られるようになったため、禍根を残さずにその後の人間関係を形成できるようになったとのではないだろうか。(この余裕に関しては、人間は成長する存在である、という人間観の学習も寄与している。)また、「自分の今の気持ち」を意識する習慣がついてきたのも、自分にとっては良い影響があった、と言えるであろう。
結局は、「みんなおもろい所があるんだろなあ」と思えるようになったことが成長なんだ、ということであろう。
さて、せっかく勉強したこの「カウンセリング」、資格を取れた暁には、職場で何かしらに活かして生きたい。例えば、会社の中で健康相談室のような組織を作って、メンタルヘルスの啓蒙のようなことが出来たら良いと思う。また、大掛かりな組織を作ることができなくても、職場の管理者に対する傾聴訓練やメンタルヘルス教育を通じて、一人一人の個性を大切にする職場風土形成につなげていきたい。また、少なくとも個人としては、人の気持ちに留意して話をじっくり聴くということを、後輩育成や部下育成(どっちもまだ持ったことがないが)で実践できればと思う。
さらに、半年の勉強はあまりに面白かったので、もう少しカウンセリングの勉強を続けていこうと思う。人事系のキャリア形成に興味があるので、「キャリアコンサルタント」資格取得にチャレンジしたい。また、「メンタルヘルス」や「カウンセリング」の講座があったら積極的に参加したい。
最後に、たまたまこのタイミングでカウンセリングの勉強をはじめたわけなのだが、勉強内容しかり、人しかり、実に良い出会いがあったように思える。この偶然そのものに対しても、ありがたいことなんだなあ、と思う。
たまには勉強も面白いもんだねえ。 (おわり)
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