ハラグロ日誌
書人*ちる

   

  




受容するという事
2002年06月09日(日)
あんずが天国に行ってから、ずっとずっと何か、自分の中でダメになってしまった部分があって、乗り越える事ができない。
何を思っていても、考えていても、上滑りな感じになっている自分。
まだまだ時間がかかるのだろうし、これは乗り越えるとかそういう次元の喪失ではないのかもしれない。
本当にわからなくて、途方にくれている。
きっと、今の時点での自分を分析すると、「死」とか「老い」とか、そういう抗う事のできない絶対的なものへの受容をココロが拒否しているのだと思う。
きのうは義母の誕生日で、ささやかだけれど、自宅でお祝いをして、ゆっくりとしてもらいたかった。本人もとっても楽しみにしていたのに、脳硬塞特有のふらつきや、痙攣が顕著にあらわれてしまい、一時帰宅さえかなわなかった。
それは、気候のせいとか、様々な外的な要素、そして何より「老い」という抗う事のできないチカラのせいだ。
私は、また途方に暮れるような、感覚に陥った。
それでも、考えないようにしないと、またダメな穴を覗き込んでしまって、日常に、自分に、戻れなくなってしまう。
歩くしか、ないんだよね・・・。
自分にできる事なんて、何もない。
分かっているハズなのに、やっぱり何かできるのでは?
なんて思い上がってしまう。
人間も動物も、みんな「死」へ向かって歩いていくのに、分かってるのに、一生懸命生きて、老いて、いっぱい得て、失って・・・。
そういう真実を、事実を、受容する事は、人間の領域では、無理なのかな。。









設計*しゑ(繊細恋愛詩)
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