度々旅
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北朝鮮からの亡命未遂の事件を見て、なんだか複雑な気持ちになった。 あの門の向こうは日本で、外側は中国。 あの門を超えることを成功するか否かによって、今後の一生は大きく変わる。あの門は、生と死の門だったともいえる。
生の域へ入ったにもかかわらず、引きずり戻された彼ら。
生と死ほどではないにしても、私達の日常にはラインがひかれている。試験においてはあと一点、選挙においてはあと一票というようにそのラインを超えることが出来る場合とそうでない場合がある。 しかし、それらのラインは何度でも超える挑戦を出来るのであり、また超えない場合が良いものではないということも必ずしも言えるわけではない。
しかし、彼らが超えようとしたラインは、それを超えれば確実に良い状態となったであろうラインである。彼らは超えたのに、引きずり戻された。
このような出来事、事件に関して、私は何も言うことができない。ただただ、脱力感に浸るだけだ。
しかし、今回の問題において、日頃マスコミの取材のあり方に、不満を持っていた私としては、時には真を映し出すこともあるのだなと思い、少し安心した。
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