度々旅
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2002年07月25日(木) |
ムーミンと墓場の鬼太郎 |
ムーミンって、なんと体長30センチくらいだったのね。驚いた。その上、ムーミン族、スナフキン族、ミー族ってな具合に、あれは普通名詞だったとは。だから、お話にでてくるムーミンは、ムーミン族の代表みたいなもので、本当は犬とか、猫って名前を呼んでいるのと同じということだ。
ちなみに、ニョロニョロは、どうも日本語訳らしく、スェーデン語では、hattifnatt。優柔不断で迷う(hatta)と、放浪する(finatta)という不定詞の合成語の名前らしい。ほぉ。これを、ニョロニョロと訳したのは、素敵!と思った。
というわけで、なんとなくムーミンについての本を買ってしまった。先日も、ムーミンママの料理本を古本屋で見つけて、思わず買ってしまった。ムーミンと聞いたけで、なんとなく安心する。その理由も今日わかった。ムーミンの作者ヤンソンは、ムーミンの名前を、ママという響きの優しさを感じられるMの文字を用いることによって、考えた名前だった。そうか、M(ムー)って、なんだか優しい感じの響きだ。
ムーミンたちは、動物でも人間でもなく、妖精でもなく、強いていえば、生き物だという。そんなムーミン達が住む、ムーミン谷の生き物たちは、水木しげるが描いた、鬼太郎のまわりにいる妖怪たちに、なんだか通ずるものを持っていると思う。それらは、人間を投影しているようだ。(両方の作者が、それを意図して描いているかいないかは別としてだが。)
そういえば、昔大学のレポートで、異世界についてのレポートがあった。墓場の鬼太郎について私は書いた。なかなか楽しくレポートを書いた覚えがある。 墓場の鬼太郎と、ゲゲゲの鬼太郎はまったく違うのだけれど、私は墓場の鬼太郎の方が大好きだ。子供は、ゲゲゲの鬼太郎の方に先に触れると思うが、墓場の鬼太郎の方が、ずっとロマンチックで、夢があると思ったのだけれど。いかがでしょう。
『ムーミン谷へようこそ』 冨原眞弓
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