2003年01月24日(金) |
モノトーンのワルシャワの街 |
今朝のワルシャワの街は、濃く深い霧。車の運転に気を使うほどに視野が狭い。
8:45に自宅を出て、ポーランド語の授業のためサディバへと向かった。グヴァルディア・サッカースタディアムのあるラクワヴィツカ通りから、テレビポーランドが面するヴォロニーチャ通りへ抜ける。 このあたりは、周りに近代的な建物は無いせいか、少し前の時代を彷彿させる。 今朝は特に、白く濃い霧が他の街中の色彩を吸収してしまっているせいか、どこもかしこも、モノトーンの世界。 霧の合間からうっすらと見えるのは、排気ガスと泥炭のすすで薄汚れた灰色のモルタルのアパート、古いモデルの路面電車、電信柱と黒い鉄柱、やせっぽっちの枝と幹だけの街路樹。手前に霧、遠くに霧。 いつからかずっと時間が止まっているみたい。 唯一、現実の時間が流れていることを教えてくれるのは、信号の霧をも貫く赤いシグナルのみ。 ポーランドに住み始めて2年足らず。今朝ほど、あぁ、なんてポーランド的な光景なんだろう、と感じた日は無かった。
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