今日、市内の小さなホールで奥住先生と仲間の、ピアノと弦の五重奏のコンサートがあった。 そこは、こじんまりとした王宮風の素敵な建物だった。スタニワフ・モニュシュコ(ポーランド出身のオペラ作家)記念館とあったが、ショパンともゆかりの深い建物らしく、廊下には、ショパンの像や写真、直筆の手紙や楽譜などが展示してあった。 コンサートの演目は、シューマンのピアノクィンテットEs−dur op.44とブラームスのf-moll op.34 私はピォトルさんのヴァイオリンの音色が好きだ。ワックスを塗ったように滑らかで艶やかな音。それが胸の奥で音が広がるように入り込んでくる。 耳だけで聴く音はいずれ忘れてしまうけど、ピォトルさんの音は体全体で聴くから、胸のどこかがいつまでもピォトルさんの音色を覚えている。室内楽として、生で間近で聴くからなおさらなのだと思う。 ピォトルさんの生演奏のヴァイオリンは、今回が三回目であった。
生で素敵な音楽を聞いて、居合わせた知り合いたちと和やかにお話して、演奏後の余韻にほわぁんと包まれながら、会場を後にした。 久しぶりに気持ちのいいひとときだった。
昨日の日記で、「戦場のピアニスト」に知人の知人がエキストラで出演していると書いたけど、何を隠そう、その人がそのピォトルさんのことなのである。 映画の最後にコンサートのシーンがあり、オーケストラをバックにピォトルさんがソロでバイオリンを弾いている。
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