薔薇園コアラの秘密日記

2003年04月20日(日) 静かな湖畔でバーベキュー

 ワルシャワ北部にあるゼグジンスキー湖のほとりで、うちわのお友達8世帯でバーベキューをした。
 そこはワルシャワから車で一時間もかからないところなのに、異国のリゾート地のような雰囲気だった。

 お腹がいっぱいになったところで、誰からともなく広場で野球を始めた。
 ちびっこたちが守備につくと、いつの間にかお父さんたちも外野あたりで球を待っている。
 そのうち、塁審、バッターの指導する人、ピッチャー、バッターと、中に入って一緒に汗をかいていた。
 草野球世代のお父さんたちは、ボールとバットがあればじっとはしていられないのだろう。

 お母さんたちは、春の日差しの下、湖からの肌寒い風を受けながら日が傾くまでずーっとおしゃべりをしていた。

 * * * * * * * * 

 ゼグジンスキー湖はマリンスポーツのメッカであった。

 沖のほうで、いくつかの帆がかなり早いスピードを出して湖を縦断しているのが見える。
 
 一つの帆がこちらの岸に向かってきた。
 帆が風を孕む音と板が波を裂く音が混ざって、ざっざっざっと小刻みに聞こえてくる。それも、ちょっとした風のいたずらで、とても間近に聞こえたり何にも聞こえなかったり。


 風が沖からの音を運んでくる。
 音が聞こえるときだけ風の通り道が見える。
 風よ吹け吹けもっと吹け。
 私の耳にお前の通り道を見せておくれ。


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祐子 [MAIL]

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