薔薇園コアラの秘密日記

2003年05月14日(水) 子供の感性

 先程、子供たちを学校に送り出した。
 
 家の前の道路には、昨夜降っていた雨で大きな水溜りができている。
 少し強い風が、水溜りの水面を細かくさざなみ立たせていた。

 清二は、車に乗り込むのも忘れて、風に流されていく小さなさざなみをじっと見ていた。小さい後姿は好奇心と感性が炸裂しているようだった。
「うわー、○○○○みたーい!」
と言ったのと、私が
「早く車に乗りなさーい!」
が同時だったので、清二が○○○○と言ったのは、残念ながら聞き取れなかった。
 きっとおもしろいことを思いついていたに違いない。

 清二は今まで感性を言葉であまり表現しない子だった。
 何か感じることがあっても、幼年期を外国語の環境で育ったので、思うように母国語で表現できなかったのかも知れないし、お兄ちゃんの理人が次々かわったことを発見するので、それを見ているだけで満足していてのかもしれない。

 最近、図書室で借りてくる絵本の傾向をみると、清二は今、何かを感じることを楽しむようになったんだとわかる。

 こういう感性、大切にしてあげないといけないな・・・と慌てて車に飛び乗った我が子の姿を見て、母はしみじみ思った。


 < 過去  INDEX  未来 >


祐子 [MAIL]

My追加