窓のそと(Diary by 久野那美)
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個人的なささやかなお祝い事があって、花束を頂いた。 薄い色の小さなつぼみ入りの繊細な花束を見慣れていた私にはかなりショッキングな花束だった。 ちょっとこぶりのひまわりくらいの真ピンクと深紅の花、ゴボウサイズの頑丈な茎、昆布をシソに漬けたような大きくて立派な葉っぱがざくざくと束ねてある。 しかも束には薄い焦げ茶色の紙とリボンがかかっていて、それもとても素敵だった。「花だからって無難には包まないわよ。」という気概を感じる。 抱えると結構重くて、持って帰るのが嬉しかった。 なんというか・・・・強そうな束なのだ。豪快な束なのだ。 植物というより作物・・て感じ。これに勝てるとしたら、野菜盛りくらいか。 しかも根菜系。
ビールジョッキに生けたら、部屋の中ですっかり主役になってしまった。 大きなものがたっぷりどっさりあると、なんだか心強くなる。 華やかで豪快で頑丈な花束は、しかも生きていて、ぐんぐん水を吸いあげるのだ。 帰ってから、飽きずにずうっとみている。
みるたびに、なんか可笑しい。そして嬉しい。 お花をもらうのはいつも嬉しいけど、こんなに嬉しい花束ははじめて。 選んでくださった方のセンスに脱帽。
そんなわけで。ちょっと素敵な一日でした。
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