窓のそと(Diary by 久野那美)

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2003年05月15日(木) いっぱい訊けていっぱい答える。

2歳9ヶ月の男の子と遊んだ。
その年頃の子供とさしで遊んだことがなかったのでいっぱい驚いた。
人間て、3年もたたずにこんなに言葉を覚えるんだ・・・と感動したり・・。
普通に会話しててもぜんぜん違和感がない。
私はひとにいろいろ訊きすぎる癖があって、よく怒られたり困られたりするんだけれど、彼は何を訊いても嫌がらずに必ず答えてくれる。
さらにその答がとても合理的だったりするのがまたすごい・・。

「この車は何に使うの?」
「工事する。」

「こっちのは何?」
「ゴミの車。(ゴミを出すところを実演してくれる)」

「何作ってるの?」
「飛行機。」

「さっき(飛行機に)ついてたタイヤはなんで外したの?」
「今飛んでるから。」

「いちごとキウイとどっちが好き?」
「いちご。」
「じゃあ、ミカンといちごは?」
「いちご。」
「キウイとミカンは?」
「キウイ。」
「じゃあ、いちご、キウイ、ミカン、の順番に好きなのね?」
「そう。」

「これでもいい?」
「嫌。」
「こっちはどうですか?」
「いい。」

<なんでそんなこと訊くの?>と怪訝な顔しないし、話を切り上げようと話題変えたりしないし、言ってることとやってることがいちいちつじつまあってるし、何をどれだけ訊いても困ったり黙ったりしないし・・・・なんかすごい・・・。おとなにおんなじことやったら嫌がられるよな・・・とか思いながら思う存分質問責めにしてしまった。ほんとに何を訊いても即答してくれるのには感動さえおぼえる。すごい・・。そして、気持いい!

しかし。考えてみれば。彼らは質問されることのエキスパートなのだった。
毎日毎日、繰り返し繰り返しいろいろ訊かれてるに違いない。ひとに会うたびに「いくつ」なのか答え、「お名前」を答え、「おかあさんは?」何してるのか答え、「チョコレート好き?」かどうか答え・・・・。その他諸々のおもいきりプライベートな内容の質問に丁寧に答える・・。嫌な顔ひとつせず、そのたびに一生懸命考えて答えるのだ。見ていてなんだか不思議な気持がした。そう思った自分にも不思議な気持がした。うまく言えないけど・・

わたしたちはいつから、いろいろ訊かれることもなく人と話ができるようになったんだったろう?いつから、訊かれたことに答えることを難しいと感じるようになったんだったろう?その前に誰に何が起こったんだろう?

いろいろわからないんだけど、とにかくすごく楽しかった。
いっぱい答えてくれて、つまり、私のことばにあわせて遊んでくれて。
どうもありがとう。のんちゃん。


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