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 ココロの闇。3
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ココのあらまし説明をつけてみました。
初めての方・概要を知りたい方などは、
>>コチラからどうぞ。
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つかちゃんに
吐露しそうになって
でも思いとどまった
アタシ。aoi。




みんなと違う方向にあるいて、
そしたら、
カレがきた。

それは、
買い忘れを思い出して、
買出しに再びいくことになったかららしい。
たまたま、
方向が一緒だったから、
追いかけてきたっぽい。


他愛もない話をしながら。
でも、
アタシのココロは、
内心はカレが隣にいることよりも、
それをよろこべないくらい、
なんともいえないごうごうとしたもので
いっぱいで。

話をしていても上の空になりそうで。
悟られないように。
でも、
本当は、
少し悟ってほしくて。

そんな自分を嫌悪して、

まっすぐ前をみて
あるくことしかできなかった。

カレの方を、
むくことができなかったんだ。



『どっちにいくの?』


アタシはバス停を目指してた。
バス停はカレの行くお店のちかくだけど、
途中で違う方向に別れる。

『ああ、こっち。』

あたしは、
カレが向かうだろう方向とは、
別のほうを指差して、

『じゃぁ、またね』

って、行こうとした。








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ちょっとだけ、どきどきした。


『いいよ。みんなまってるよ。』


うれしかった。
うれしかったけど。

カレの帰りをさっきのお店の前で、
つかちゃんたちは待ってる。
バス停は、カレの行くお店とも、
さっきのお店とも、
反対方向。

待たせちゃ悪いよ。
そういって、
笑った。


でも
そんなのはタテマエ。




そんなふうに、
優しくされたら、
ココロを隠せなくなる。

アタシのなかの、
弱い部分
が、
聞いてほしいとおもう部分
が、
あふれ出したら、
とまらなくなりそうで。


優しさに負けてしまいそう・・・



『じゃぁね、ばいばい☆ありがとうw』



それでもかまわないよ、っていうカレの申し出を
笑って断った。
優しさがうれしかった。
他愛のない優しさだと、
わかっていても。

並んで歩いてるときは、
ぎこちなくしか笑えなかったのに、
この瞬間だけは、
なんだか素直に笑えたんだ。



それでもアタシのココロは
それだけでは救われなかったんだけど。




カレに救われるのは、
もうすこし先のこと。
この数時間後のこと。


続く




2003年02月05日(水)
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