脳内世界

私が捉えた真実、感じた真実などを綴った処です。
時に似非自然科学風味に、時にソフト哲学風味に。
その時その瞬間、私の中で、それは真実でした。


※下の方の○年○月っていうのをクリックすると、ひと月ぶんはまとめ読みする事ができます



 

しずかな しずかな

のなかで

灰一色に塗られたそとを見る。

さあああ

霧のような雨にぼやけて にじんで
まるで水墨画のよう

わたしもとけて ぼやけて にじんで
この暗が占める明暗だけの世界と
まざりあっているようで

わたしの意識だけが
ふう と
その淡い灰色のなかに吸い込まれていくみたいで
ここちよくて

それは一種のまどろみに 似ている


さあああ

スクリーンのように視界を音と共に覆う 雨は
どこからが最初かもわからなくて
また どこまでが最後なのかもわからない。
それが益益 私の意識をとけこませるのだ。


だから私は
雨音にじぃと耳を傾け
水墨画のような景色に
ただただ 縫いとめられている。

2002年06月25日(火)
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