ほり日和  
もくじ昨日明日


2003年09月01日(月) 新しい僕になろう

9月1日。

今日は防災の日。

そして、新しい自分の始まり。

昨日までの未練は、あくまで昨日に閉じ込めて。

また新しい日々が始まる。

「自分たちには関係のないこと。」

そう割り切る社会人も、生活リズムに変化がないアルバイトの人も、

それでも見える景色が違ったり、見える人が違ったり、

それで多少は、何かの終わりを目撃しそれを感じそれを思う。

それだけで、今日という日は何かが始まったのだという予感がある。



わかりきっていた事。

夏休みの間、座れたはずの地下鉄の座席に座れない。

これだけで、ずいぶん違う。

正直に言おう。

ちょっとムカつく(笑)。

メディアにそそのかされた僕たちは、

いつもと変わらぬ食欲を再認識もする。

「想う」気持ちが増長されるだけなのだ。

夏の間、のどを通らなかった理由を「夏バテ」のせいにしてたから。

ちょっと前に夏バテについて、いい対処法を聞いた。

「夏バテだと思わなければいい」

”夏バテと思わずただ単に体が少々だるいだけ”

”ただ単に一時的に食欲がないだけ”

素晴らしいと思った。その通りだ。本人が思わなければ、

夏バテなんて病いはない。

スポーツも芸術も、普段触れている人にとっては

それは特別なことじゃない。



それでも特別に感じられる何かが、『9月1日』にはあるのだ。

まるで魔法だ。

それもきっと、「想いの力」一つなのかな?



あと1ヶ月もすれば、また違った景色が見える。

天日干しされて、いい具合に仕上がった肌が今度は寒さから守られる。

さらに1ヶ月進めばまた変わるだろう。

時が振り子を止めなければ、僕らは絶えず変化するのみ。

新しい”自分”を形成していく。



とりあえず今日のお話…。



勤め先で事件はあった。

なにやら朝から物々しい警察の人の姿。

早朝の栄の地下街で、僕が知らぬ間に何かがあった。

詳しくはわからない、知らない。だって見てないもの。

でも警察の人は見た。それも事件じゃないかって思わせるほど。

まるでアリの巣に水を入れたときのような、中にも外にも警察。

今日は防災の日。

防災訓練だった。

去年はなかったこんなイベント。

ここにも「絶えず変化する新しさ」がある。



もうひとつ、

今日は映画の日。

見たい映画はある。でも映画館に行った時、僕の足は

なぜかあと一歩を踏み出さない。

自分でも不思議?

今日のためにわざわざ、夕方からのバイトを空けたのに。

結局何も見ていない。

見たい映画はある。くどいようだけど、ある。

どこかで「ビデオでも十分」という思いがあったのかも知れない。

たとえ千円でも、そう思ったのだ。

ラインナップは「パイレーツオブカリビアン」、

「ドラゴンヘッド」、「マトリックスリローデッド」

「ターミネーター3」、「踊る大捜査線2」。

「踊る2」はもう見ていた。どうせ見るならまだ見てないものがいい。

正直「ドラゴンヘッド」は見たかった。

しかし、僕の個人的な趣味でヒロインのSAYAKAがどうしても見たくない。

妻夫木くんは問題ない。むしろ彼はいい。

しかしなぜかSAYAKAの存在が僕の中で拒否反応をした。

「パイレーツオブカリビアン」も「マトリックス」も「T3」も

見たい映画に変わりはない。でも、映画館でなぜか見たくなかった。

きっとビデオでは見るだろう。何でなのか自分でもよくわからない。



自分でも意外な選択だった「帰る」。

新しい僕になるためには、少し疲れているのかもしれない。

それは、今週末の休みに、体を休められないだろうという事を

体は知っているからかもしれない。

明日は夕方もバイト。

地下鉄の中で、「たまにはこんな日もある」と

それもまた新しい自分の発見に、少し僕は照れくさく笑った。


ほりさとし |MAILHomePage

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