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2002年08月07日(水)
笑いは大切
たかマールグ
先日、デリーのFMラジオで、いい話を聞くことができた。普段なら、どの番組も似たりよったりやなーと思いながら聞いているのだが、この番組はちょっと違う。(私がよく聞く他の番組には、ペットの相談室がある)
音楽の合間にパーソナリティーが、世界のいい話を聞かせてくれるのだ。元気がでてくるというか、よっしゃー、がんばろうっていうような気にさせてくれる。
私が聞いた中で、ノーマン・カズンズ博士(1915〜1990)−アメリカの良心として知られている平和思想家の話を紹介していた。
この博士、少年時代の肺結核から始まり、膠腹病、心筋梗塞と多くの病気を克服してきた。
晩年には、全快の可能性がほとんどないと言われる強直性脊椎炎という難病に襲われた。
博士は、少年時代、肺結核を患ったときに、あることに気づいたという。それは、希望を持ち、自分は絶対に治るんだという強い確信を持つことだった。当時(1920年代)肺結核というともう治らないといわれていた時代のことだ。カズンズ少年は見事肺結核を克服。その後も、この経験を生かし全ての病気を克服してきた。
強直性脊椎炎にかかったときの話。難病を患っている患者に医師たちもなすすべをなくしていた。しかし、カズンズ博士は決してあきらめなかった。病室にあって、一人、大きな声で笑いはじめたのだ。とにかく笑う。テレビのコメディーなどを見て笑う。大笑いする。すると不思議なことに、心底笑った後は、痛みがほとんど無くなっていたという。
しかし、ここで問題が。夜中も大笑いする博士に、同じ病院で入院している患者たちから苦情が。そりゃー、夜中にずっと笑われたら眠れんわなー。医師もこの苦情にどうすることもできなくなり、博士に申し訳ないが、それだけ笑い続けるのであれば病院をでていってほしいと伝える。
しかし、そんなことには堪えない博士。病院を出た後は、ホテルに移動。そして、ありったけのコメディーのビデオを借りてきた。ただひたすらホテルで大笑い。笑い続けることにより、本来ある痛みが消えていくということを実証したのである。(ある新聞で読んだのだが、笑いが鎮痛効果を上げるということの科学的証明をカリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授が発表した)
ちなみに、博士は大学を卒業後、35年間ジャーナリズムの生活をし、その後、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の医学部教授になった人だ。脳の無限の可能性を追求した人であったのだ。
その博士が、実証を示したのである。笑いながら、常に希望を持ち続けること。そうすることによって人間に備わる無限の可能性を引き出していくことができると。
話は変わるが、インド人もよく笑うと思う。実にジョークが大好きだ。まず会ったらジョーク。どのインド人と会っても、人それぞれのジョークをいくつか持っているのには驚き。おまえも一つくらい何かジョークはないかとふられていつも困ってしまう。
映画を見てても、必ず笑いの場面が用意されている。ヒンディー語が分からずに映画館で見ていると、お笑いの部分だけ、自分だけ取り残されたような気分がする。ちょっとさびしいような…。
とにかく、この気候の厳しいデリーで、元気に生活をしていく秘訣には笑いがあるのではなかろうか。
そうだ!とにかく大笑いすることから始めよう!
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