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じいちゃん - 2005年03月29日(火) 私以外の人間には超怖かったらしい 亡くなる数日前 入院してるじいちゃんのベッドに潜り込んで 夜勤明けの私は眠っていました 発見した看護婦さんが超ビビってたよ じいちゃんが亡くなってから 色々なことを思い出してます じいちゃんは三矢サイダーが大好きでした 500円を渡して 私におつかいを頼みます 「サイダーば三本買って来てくれんね?」 50円玉一つ そのお釣りが私のお駄賃です 「はい、買って来たばい」 じいちゃんは三本のうちの一本を私にくれます その一本を 私はじいちゃんと一緒に飲みます サイダーがなくなるまでは じいちゃんとゆっくり話が出来ます 私を引き留めるために じいちゃんはいろんなジジ菓子を出してくれます 黒砂糖の塊と氷砂糖 チェリービーンズ 麩菓子 はったい粉 ニッケ玉 白い砂糖が塗ってある動物のビスケット 美味しい!って思うものはきっとないんだろうけどね 何故か美味しいんだよね 別に サイダーがなくなっても 一緒にお話してていいんだけど じいちゃんは サイダーがなくなると 「ほんなら、勉強してこんね」 そういって私に背を向けて 大好きな時代劇を見始める それでも居座ると 「はよ行かんね」 って 追い出すのね こないだ駄菓子屋さんでね ジジ菓子を見つけて たくさん買って食べました 懐かしい味がしたけど あの時みたいには美味しいと感じなかったのね 私がコウモリの大群に囲まれた時も 車にはねられた時も ゴキブリの大群に遭遇した時も いつも助けてくれたじいちゃん 本当は美味しくないジジ菓子の味を知って じいちゃんはやっぱりいなくなったんだなって感じた でも三矢サイダーは今も大好きです -
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