Kleinsystem |
パソが一台亡くなってしまうと今まで飼っていたネコが死んでしまったような空虚感がありますな。 まあ・・近いうちに修理しますよ。 修理屋には出しません。金取られますから。
それはいいとして微妙に久し振りに絵を描きました。 絵と別に関係はないです。人は描きたかっただけです。 K2というのはクライン2の事です。 別に新作ゲームの名前ではないですよ(笑) 小説のとあるシステムの名前です。 俺が情報のシステム開発系に向かわせるきっかけになった本です。 「クラインの壷」という小説なんですけども。 説明するのが難しい上に自分は文才が無いというおまけつきなのでまとめる事ができません。 話のあらすじはいいません。 読んだ方が早いですから。 その話の中に出てくるクライン2という機械(というかシステム)にとても興味を惹かれたのです。 NHKのドラマでもやったのですが・・。 「それをやっていればモノがなくても触る・聞くなどの五感を感じる事が出来る」 というモノです。 そのソレってのがクラインというシステムなのですが。 非常に説明がしにくい。 その媒体となるものを仮にゲーセンの体感システムだったとしましょう。 (ここで言う体感システムというのはレースゲームのアーケード版などのことです) ゲーセンでレースゲームをやっていても視覚からの情報しかありませんしそれに立体感があっても現実で運転する感覚とはやはり違います。 しかしクラインを搭載したレースゲームなら全ての五感に置いて「現実」と同じ感覚を味わえるというモノです。 車のエンジンの振動。風の感覚。ハンドルの質感。車独特の匂い。現実で運転しているのと全く変わりが無いのです。 現実にこんなシステムがあったら素晴らしいと思いますが・・。 五感が全て現実と同じと言う事は「痛み」という感覚もあります。 もしこのシステムを採用してネットゲームなんてしたら多分大変な事になるでしょうね。 生きてるのに「死の感覚」を何度も味わうのですから。 こんな説明で皆さんに理解出来ていただけているかは定かではありませんが・・・。 ちなみに本の中でのクラインシステムはどういう風に使われていたかと言うと。 カプセルのようなものに全裸で入ってアドベンチャーゲーム(バイオハザードみたいなもの)をやっていました。 この本を読んで「いつかこんなシステムが開発されるのだろうか?」とワクワクしたものです。 ちなみにカプセルに入ってるってのはクライン2です。 小説の中でクライン1が試作品として登場していました。 クラインシステムが入っている手袋のようなものに手を突っ込みボタンを押すと。 水の中に手を入れているような感覚や色々な感覚を疑似体験することが出来るというものでした。 もちろん本当に水の中に手を入れているわけではないですから手袋から手を出せば手は濡れていません。 それの全身バージョンというのがクライン2なのでしょう。 疑似体験でも現実と同じことが出来る。 いつかそんなネットゲームが出たらいいなと思いつつ・・。 そんなことしたら本当にいよいよもってネットゲーム廃人が出るんじゃないかと不安になったりして・・。 なんせ夢の中にいるようなものですから。 ちなみに小説でもそういうことは言っていました。 現実とクラインの世界との区別が付かなくなってしまった主人公は― その最後は皆さんが確かめてください。 ちなみにドラマ版と小説版ではエンディングだけが違います。 古本屋に行けば多分100円くらいで売ってると思います。 SFが好きな方。.hackが好きな方は読んで損はしないと思います。 まとめるのが苦手なので申し訳ない。
クラインの壷と言うのはメビウスの輪の三次元版と思ってくれればいいです。 メビウスの輪は無限(∞)の形をしています。でもあれは二次元でして・・。クラインの壷はそれに奥行きをプラスしたものになります。 ガラス瓶で説明すると分かりにくいと思いますが男性用の尿瓶の口の部分をねじってビンの中に突っ込んだような形になります。 あまり科学や物理に詳しくないので分かりにくい説明だとは思いますが理解力が物凄くある人なら大丈夫かな・・?? 多分小説内の意味としては「現実の世界(表)とクラインの世界(裏)」というのをかけてるんだと思います。 表だと思っていたら実は裏でもあったという・・・。 微妙にネタバレになったかな・・。 これを読んで興味が沸いたって人は読んでみるといいですよ。 このシステムでネットゲームが出されたなら・・・・・・・。 そうなる日もそう遠くないかもしれません。
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2003年03月13日(木)
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