麻綴り
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この日は、久しぶりに娘のスイミングのレッスンがあった。 帰りに買い物をしたりしてゆっくり家路につき、帰宅後も1階でのんびりしてから2階に上がってみると、留守電のランプが点滅していた。
まず、夫からのメッセージ。ちょっと口ごもって、「……また、電話します」とだけ。 2件目は、なにやらよくわからないメッセージ。「×××の■▲●と申します。×××……ご迷惑をおかけいたしました……」???何だろう、と思って聞いていると、ちょうど電話の呼び出し音が鳴った。夫からだった。
「車をぶつけられてさ……」えええ。すごくびっくりした。 聞いてみると、交差点でただ止まっていたら、いきなり前のトラックがバックしてきたらしい。警笛を鳴らす間もなく衝突。 車のボンネットと、ラジエーターのあたりが壊れたけれど、怪我はなかったとのこと。それはよかったけど……。
それでわかったのだが、2件目の留守録は、そのトラックの人の契約している保険会社からの電話だったらしい。私がすぐ留守電を聞けなかったため、その時にはもう営業時間が終わってしまっていた。結局、夫はあれこれ電話で確認した末に、行きつけの車のディーラーに壊れた車を置いてくることになった。
そのディーラーは隣の市なので、「電話してくれたら駅まで迎えに行くよ」と言っておいたのだが、その後、夫はディーラーから電話してきて、「大丈夫」だという。 「代車が出たから、そのまま乗って帰るよ」……と、そこで一息おいて、「“フィット”に乗って帰ります」…… それを聞いて思わず笑ってしまった。「それはそれは……」 「うん、不幸中の幸いというか……」
夫は熱烈なホンダ信者で、もう自分の車はあるのに(まだ買って2年目)、新車が出ると細かくチェックして、ああだこうだと言っている。特に“フィット”は高く評価していて、あわよくばおじいちゃん(自分の父親)に売り込もうと、しょっちゅう奨めている。ホンダからお金をもらってるの?と思いたくなるほど、熱心な営業ぶり。 三菱の軽自動車に乗っているおじいちゃんは、今年の年末に車検なので、それを機に買い換えも考えているらしいため、夫は「お盆を過ぎたら、フィットを試乗に行こうか」などと言っていた。 そこへ、思いもかけず、“フィット”が家にやってきたわけで。 これは願ってもないチャンス……。
***
その後、結局、おじいちゃんは“フィット”を買う気になったみたい。 週末に何度か運転してみて(というか、駅へ送り迎えをしてくれたんだけど)、気に入ったようだ。
私も気に入った。土曜日に後部座席にハープと一緒に乗ってみて、空間に余裕があるのに感動した! いつもの夫の車は、3ナンバーのセダンのくせに、ハープを乗せると完全に1人か2人分のスペースを取ってしまい、先日のサマーキャンプの帰りなど、私は足をおろせずにシートの上に横座りして乗っていた。それが“フィット”だと、普通に座って膝の前にハープを置けるのだ。ビックリ! チャイルドシートに座っている娘も「あしを組んですわれるよ!」と喜んでいた。 いつもスポーツタイプのMT車に乗っている夫は、さすがにドライビングの点では物足りないようだが、車のあちこちにちりばめられている工夫や何やかやに感心しきり。
というわけで、そのうち、わが家の車は2台ともホンダになりそうだ……。
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