Spilt Pieces
2002年06月02日(日)  英語
「きっと文法はたくさん頭に入っているんだよ
ただ、これまでに話す練習をしていないから今は話せないだけだよ」


昨日知り合ったカンボジア出身の男性と話していたら、こう言われた。
彼は多少日本語が話せたので、何とか出身地や学んでいること、大学のことについてコミュニケーションが取れた。
ちなみに私は片言の英語で笑顔と身振り手振りで必死だったのだが。


昨日、祭りの最中に仲のいい友人と話していたら、その友人の外国人の友人がたくさん集まってきたのだった。
他に、イタリアやアメリカ出身の男性とも話した。
イタリア出身だという彼は、まだほとんど日本語が話せない。
しばらく頑張って話していたが、私があまりに英語を話せないので他の友人と話し始めた。
何が悲しいって、自分の話せなさ。
中学校の頃学んだような単語ですら出てこない。
落ち込む私にカンボジアの彼がかけてくれたのが、冒頭の言葉だった。


何となく、教育を受けてきた。
あまり疑問も持たずに受験勉強をして、気がついたら大学にまで来ていた。
受験を突破できるだけの英語力はあったはずだ。
だがそれが何だというのだろう。


コミュニケーションをとりたい、言葉に邪魔をされて話したいこともろくに話せないのはとても寂しい。
私の知らない単語で笑顔で話す友人を見ていて、そう思った。
言葉とは、本来そのように使うものなのだと、今更ながら再認識させられた。
何だか、情けない。


よし、英語を頑張るぞと、現金な私はそう思った。
しかし、皮肉なことに今日は明日発表の英語の論文を読むのに手一杯だ。
またしても睡眠が足りない。
今日はおそらく徹夜だ。
四日で16時間睡眠で体及び頭フル活動。
やるべきことが終わったらまた風邪をひきそうだ。


英語の論文というのは、辞書に載っていない単語が多い。
難しい専門用語ばかりだ。
たしかに学問をする上では知らなければならないことだが、きっといくら覚えてもそういった単語を昨日のような場面で用いることはないのだろう。
さっきから下手をすれば一文に三十分かかっている。
なのにさっき仕上げた教育に関するレポートはA4二枚で三十分かからなかった。
何だかおかしいと思いながら。
目的意識を持っているフリしつつ、夜が白む前にメドくらいつけることを目標に。
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