Spilt Pieces
2002年06月06日(木)  敬語
私はあまり知らない人の場合、大抵敬語で話す。
それが年下の人でも、その年下の人ががタメで話してきても。
露骨なまでの距離の取り方。
それが私にとっての敬語。
もちろん、フォーマルな場合は除いて。


心を許した相手に対する信頼を裏切られたとき、
その信頼は逆ベクトルへ行ってしまう。
愛と憎しみは紙一重なのだろうか。
そして嫌味なまでに敬語に切り替えていた。
子どもの私。


人間関係を円滑に進めるために、そういうことはさすがにしなくなった。
また、使うとしてもソフトな敬語にしようとはしている。
ただ、私は年齢に関係なく親しい人なら年上の人であっても敬語を用いない。
よほど親しい場合に限るが。
不器用ながら、愛情表現。


信頼できると思った人の前では、もちろんマナーは守るが何をしても平気な気がする。
何をしても、というのは、少し言葉の使い方を間違えたくらいで嫌われはしないだろう、という意味も含めて。
基本的に臆病な私にとっては、他の人にとっては大したことのないようなことであっても、けっこう気になる。
言葉一つ一つを気にしなければならないような窮屈な相手には最初から敬語を用いておいた方が気が楽でいい。
礼儀正しくする分には、あまり人は文句を言わない。
それが私にとっての距離だとも知らずに。


敬語を使わずにいられる相手は大切だと思う。
敬語を使う方が私にとってはあまり考えることが多くなくてすむので楽なのだが(会話も当り障りのないことを話していればいいし)、何だか形式的である感も拭い去れない。
よって、難しいし気を遣うが、親しい人には敬語以外の言葉で話そうという努力をしたい。
私にとって、敬語とはこういう意味も含む。
もちろんそればかりではないけれど。
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