Spilt Pieces
2002年07月05日(金)  発展途上
私は今年で21歳になる。
だけどいつも高校生と間違えられる。
この前は、15歳の子に同い年だと思われた。
ひどいときは中学生と言われる。


「若いってことじゃん」
友達は慰めてくれるが、嬉しくない。
ないものねだりをしているだけだろうか。
本当は大人に見てもらいたいともがく時点で私は子どもなのだろうが。


外見年齢は高校生。
精神年齢も高校生くらいだと言われる。
特に私の恋愛観はひどいものらしい。


好きな人とは一緒にいたいと思う。
手をつなぐとどきどきする。
一緒に笑うだけで嬉しい。
顔が近づくと少し怖くなる。
抱きしめられると逃げたくなる。


社会人になってからの恋愛では、そうはいかないのかもしれない。
「大人」としての付き合いが求められるのかもしれない。
私は、まだ大人になりきれない自分を認めるしかない。
大人の社会で生きていくのがまだ怖い。
だからいつも幼いと言われてしまうのだろうか。


大人になりたいと言う割に、大人の社会は怖い。
モラトリアム状態なのだろうか。
大人になりきれない自分に大人としての人間関係を求められるのが辛い。


私が黒縁眼鏡をかけていた頃。
茶色の髪をしてピアスを開けて、先生に追いかけられている人たちを子どもだと思っていた。
外見的にしか人を引きつける手段を持たないガキだと思った。
そう思わないと、やっていられなかった。
真面目でいることで無視される自分が悲しかったから。
だってどうしようもない。


当時ガキだと思った人たちが、子どもを産んで母になっている。
私は社会に出るのが怖い、大人の恋愛が怖い、なんて言って学生をやっている。
彼女たちは働いている。
私は親に扶養されている。
彼女たちは、人生経験において私よりずっと大人だ。
一体何がいいことなのか分からない。
私もあの頃我儘に自分にだけ関心を集めるようなバカなことをやってもよかったの?
自分を律することはいけないことだったの?
だって、彼女たちはあの頃あんなに我儘ばかり言って、私はいつも寂しい思いをしていた。
何だか、不公平な気さえしてしまう。
だから私は子どもなのかな。


内面をそう簡単に変えることのできない私は、せめて外見だけでも変えていきたいと思う。
それでも、この童顔な顔からは、誰も実年齢を当ててくれない。
化粧をすると、背伸びをしていると言われてしまう。
別にいいよ、それならそれでも。
でも、何も考えていないわけでもないのに年下扱いを受けるのはちょっと微妙な気分。
少しは傷つくんだけどな。
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