Spilt Pieces
2002年07月10日(水)  雨と頭のごちゃごちゃと
男の人のお風呂介助をやった。
またしてもショック。
ただ、しゃべりながらやったら案外平気だった。
その人は、「私には今19の娘がいるんですよ」と言った。
脳梗塞による半身麻痺になったのは十年近く前のことなのだそうだ。


一日中笑って話していた。
職員の人が、「これだけ利用者と話す実習生も珍しい」と驚いていた。
私はただ、色んな人の人生に興味があった。
聞くと、話好きな人たちはいくらでも昔話をしてくれて、楽しそうだった。
私も楽しかった。
職員の人に、「これをやってください」と言われるまで動けなかったという反省を残しつつ。


話すことはすごいことだ。
それこそ、言葉だけではなくて、表情も含めて全部。
失語症の女性もいたのだが、笑って声をかけると嬉しそうに笑顔で返してくれた。


帰りに大学に直行して劇団の公演を見に行った。
…つもりが、満席で中に入れなくて、ばらしだけ手伝って帰ってきた。
大きな声で、飛び回る声だけを聞いていた。
今の自分は幸せなのだろうと思う。
決して比較として言いたいわけではなく。
ただ、声を出すこと、人と話すことが好きな私にはそう思えた。
雨の中、片付けは傘をささずに行うため、かなり濡れた。
それでも汗だくだった私には気持ちいいとすら感じられた。
話し好きなあの人たちは、雨に濡れることもきっとずっとしていない。
台風は嫌いだが、私は雨が好きなのだ。


何だか文章がまとまらない。
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