Spilt Pieces
2006年09月29日(金) 
よく、分からない。
会いたくない。
私の気持ちは、どことなく、冷めている。
あんまり、そんなに、
ぶつけてこないで下さい。


彼の顔を見ないでいれば、
さようならを言うのはきっと簡単。
すごく簡単。
別れたままだと、思い込めばいい。
好きでいられるのかとか、
遠距離続けられるのかとか…
彼の気持ちは、変わらない?
私の気持ちは、きちんと熱を帯びてくれる?
これは、キープなんじゃないのかな。
寂しくて、寂しくて、
私は、きっと、付き合ったら泣いてしまう。
だから、そんな事実はほしくない。
近くにいる人が、ほしい。


だからね、顔を見たくないんだ。
具合が悪いというから、無理して来なくていいよ、と言った。
男の人が、あまり自分の体調不良や
仕事の愚痴を言うのは、聞きたくない。
ちょっとかっこつけてほしい。
父の、どこが痛いここが痛いという言葉を聞くのが、
本当に嫌で、
だから、お付き合いするなら、
そういうことを口にしない、
大人な人がいいと思っていた。


「東京には行くから」
珍しく強い口調。
じゃあ、心配させるようなこと、言わないで。
「台風が来て、新幹線、止まっちゃえばいいのに」
ろくでもないことを、口走った。
もちろん、彼の前でではないけれど。
そうしたら、微妙に叶ったのか、叶っていないのか。
とりあえず、雨らしい。
でも、新幹線は動くから、
どうせだったら、晴れがよかったな。
変な願い事、するんじゃなかった。


会いたくない。
怖いよ。
自分の気持ちがこんなにも分からないなんて。
それとも、分かろうとしていない?
何から逃げているんだろう。
寂しさ?悲しさ?


風邪を引いている彼に電話をかけた。
「勘違いしないで。愛情じゃなくて、同情だから」
我ながら、辛辣な言葉だと思った。
「何照れてるんだか」
彼は、いとおしそうな口調で返してきた。
どうしてそうポジティブにとらえられるんだろう。
本気なのに、と言っても、まったく受け止めてもらえない。
全部本気ではないよ。
ちょっと、声聞きたかったのも、もちろんある。
だけど、全部嘘でもなかったよ。


困った、何で最近の私、
こんなに嫌な奴なんだろう。
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