にっき日和
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秋の一日、美術館へ行ってまいりました。
だって、芸術の季節ですもんねぇ・・・・ε=( ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄〃)ほっ
目指したのは、山間の町に佇む、
「秋野不矩美術館」です。 http://www.shizuoka.com/hokuen/tenryu/
美術館は、小高い山の上に建っています。
駐車場から、しばらく山道を歩かなくてはなりません。
てくてくと道を登ると、どこからか笛の音が聞こえてきました。
そういえば、秋祭りがもうすぐです。
きっと、お囃子の練習でもしているのでしょう。
林の中に群れて咲くのは、燃えるような彼岸花です。
赤とんぼが、ついっとわたしたちを追い越しました。
そのとき、ちくんと痛みが走ったのです。
見ると、腕にヤブ蚊が止まっていました。
すぐさま叩き潰そうかと思いましたが、払いのけるに留めておきました。
この時期、殺生はやめておきましょう。
なぜなら、今日は彼岸の入り。
どこかの家族が帰ってきているのかもしれません。
昔、祖母がそんなふうに話していた記憶があります。
額にうっすら汗をかいて、やっと美術館にたどり着きます。
黄土色の土壁が、風変わりでいて素朴な風情の建物です。
インドを愛した画家と聞いていますので、
かの地の民家をイメージしたのでしょう。
作品も、自然から切り取ったかのような素朴な色使いが印象的です。
空の青、土の色・・・・そして、乾いた風の色まで感じられる気がします。
正直言って、特に好きな画家というわけではないのですが、
木造の日本建築には、こんな絵が合うんじゃないかなと思いました。
登って来た道をたらたら降りながら、
ふと、小腹が減ったことに気がつきました。
そういえば、この近くに美味しいラーメン屋さんがあったっけ。
醤油味のスープを想像したら、おなかの虫が鳴ってきました。
芸術もいいけど、やっぱり秋は食欲ですよねぇ・・・( ̄〜; ̄)
ふだん芸術には、とんと縁がないわたしですが、
秋の風に誘われて、
こんな一日を過ごすのも悪くないなぁと思いました。
ぴょん
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