にっき日和
おしながき前よむ次よむ


2002年09月21日(土) 美術館へ行きました

秋の一日、美術館へ行ってまいりました。

だって、芸術の季節ですもんねぇ・・・・ε=( ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄〃)ほっ

目指したのは、山間の町に佇む、

「秋野不矩美術館」です。
http://www.shizuoka.com/hokuen/tenryu/


美術館は、小高い山の上に建っています。

駐車場から、しばらく山道を歩かなくてはなりません。

てくてくと道を登ると、どこからか笛の音が聞こえてきました。

そういえば、秋祭りがもうすぐです。

きっと、お囃子の練習でもしているのでしょう。

林の中に群れて咲くのは、燃えるような彼岸花です。

赤とんぼが、ついっとわたしたちを追い越しました。


そのとき、ちくんと痛みが走ったのです。

見ると、腕にヤブ蚊が止まっていました。

すぐさま叩き潰そうかと思いましたが、払いのけるに留めておきました。

この時期、殺生はやめておきましょう。

なぜなら、今日は彼岸の入り。

どこかの家族が帰ってきているのかもしれません。

昔、祖母がそんなふうに話していた記憶があります。


額にうっすら汗をかいて、やっと美術館にたどり着きます。

黄土色の土壁が、風変わりでいて素朴な風情の建物です。

インドを愛した画家と聞いていますので、

かの地の民家をイメージしたのでしょう。


作品も、自然から切り取ったかのような素朴な色使いが印象的です。

空の青、土の色・・・・そして、乾いた風の色まで感じられる気がします。

正直言って、特に好きな画家というわけではないのですが、

木造の日本建築には、こんな絵が合うんじゃないかなと思いました。


登って来た道をたらたら降りながら、

ふと、小腹が減ったことに気がつきました。

そういえば、この近くに美味しいラーメン屋さんがあったっけ。

醤油味のスープを想像したら、おなかの虫が鳴ってきました。

芸術もいいけど、やっぱり秋は食欲ですよねぇ・・・( ̄〜; ̄)


ふだん芸術には、とんと縁がないわたしですが、

秋の風に誘われて、

こんな一日を過ごすのも悪くないなぁと思いました。


ぴょん

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