にっき日和
おしながき|前よむ|次よむ
整形手術をテーマにしたテレビ番組が流行っています。
術前と術後の顔を比較して、
出演者が一斉におお〜〜っとどよめく、アレです。
わたしの人生はとても不幸でした。
それというのも、皆この醜い容姿のせい・・・・
そして美しく生まれ変わった出演者は、
みな嬉々として新しい人生を歩んでゆくのです。
んじゃ、アンタの死にたいほどの悩みってのは、
ほんの何センチか鼻が高くなれば解決する・・・・
その程度のものだったの!?
・・・・そんなツッコミをいれてみたくなる事も多々ありますが、
手術で本当に幸せになれるのなら、
それもいいんじゃないかって思ったりします。
わたしだって、整形にまったく興味がないわけじゃありません。
つらいダイエットより、
脂肪吸引に、よろめきたくなることもあるのです。
このおなかのお肉が、あと少し減ってくれれば・・・・
なにかイイコトが待っているような、錯覚(?)がするのです。
十代の頃、ブスで悩んでいました。
かわいい顔をしている友人が、うらやましくて仕方なかったのです。
彼女は性格も明るいし、何より自分の容姿に自信を持っていました。
殿方はもちろん、同性からも注目を浴びていました。
彼女と自分を比較するたび、わたしはみじめな気分になったのです。
そして、そんなひがみっぽい自分が大嫌いでした。
きっとそういうのを世間では、性格ブスって呼ぶのでしょうね。
あの頃のわたしに足りなかったものは、
”自信”だったのかもしれません。
三十路を過ぎて悟ったことがあります。
どんな美人も、加齢による容姿の衰えは避けられないということ。
生まれつきの美しさで勝負できるのは、
せいぜい二十代までだということ。
こんな当たり前なことが、若かった私には、
どうしても理解できなかったのです。
今は、若い頃のように容姿に悩むこともなくなりましたが、
それでもやっぱり、美しい人はうらやましいと思います。
だって美人は何かと、お得なことが多いですから。
三十路も終盤を迎えた今、
同級生達をぐるり見渡すと、
かつての美少女も、小じわやほっぺのたるみが目立ってきました。
なのに、容姿は確実に衰えてきているものの、
皆、それぞれに幸せそうです。
そう、けっきょく・・・・・
万人に絶賛される美女もヨイけど、
たったひとりの相手に、「きれいだよ」って誉められれば、
それで充分幸せなのかなって思います。
そういう生き物なのかもしれません。
女って。
ぴょん
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