にっき日和
おしながき前よむ次よむ


2006年03月26日(日) せわしない一日


きょうは日曜日、ゆっくり朝寝を決め込んでいたのに、

いきなり母の大声で目が覚めてしまいました。

大声というより、悲鳴に近かったのです。

何事かと階下に降りると、母が呆然と立っておりました。

「Tさんが亡くなったって」




Tさんというのは、父の弟の嫁・・・・・つまり叔母になります。

「昨日の夕方トラックに撥ねられて、ほぼ即死だそうだよ」

きのう電話で話したばかりなのにと、

母はあきらかに動揺しております。

叔母とは随分ご無沙汰していて、何年ぶりかの会話だったとのこと。

そして電話を切った、ほんの二時間後に他界したのです。

「虫が知らせたのかもしれないね」




そのあとは、てんてこまい。

喪服はどこへやっただの、お通夜の手伝いはどうするだの。

ぼうっと突っ立ってる父を急き立てて、母がせわしく動きます。

普段、親戚付き合いがほとんどない我が家ですから、

うちは両親共に、こういう事態に慣れていないのです。

しかも、父の長兄の嫁(つまり伯母)は、

明日、難しい心臓の手術を控えているとのことで、

ただでさえ緊迫している様子。

「悪いことって重なるものだねぇ・・・・」

母がため息をつきます。



そこへ、近所の人から電話が入りました。

「そうだ!今日は隣近所でもお通夜があるんだっけ」

そうです、なんと隣近所で二軒も不幸が続いていたのです。

テーブルの上に、三つも並んだ不祝儀袋。

悪いことって重なるものなのかしら・・・・

母でなくても、そう思わずにいられません。

不吉だね、嫌だね・・・・・

母とわたしは、おたがい顔を見合わせて眉をひそめました。



せわしない一日になってしまいました。

もうきっと、誰もが忘れてしまっているでしょう。

ま、しかたないんですけどね。

かく言う、わたしでさえ、すっかり忘れておりましたもの。

実は今日が、わたしの誕生日だったってことを。



ま、長い人生こんなこともあるさ・・・・・・・・





ぴょん

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