にっき日和
おしながき前よむ次よむ


2006年08月03日(木) フィリピンの瞳

Jちゃん(30歳♀・パート)の話をします。



彼女は、一年前に入社しました。

小麦色の小顔に、くりっとした瞳・・・・彼女はフィリピーナです。

よく動き明るい性格で、職場でも可愛がられています。

かくいうわたしも、彼女に好感を持っているのです。



偏見を承知で白状しますと・・・・・・

それまでのわたしは、フィリピンという国に、

どちらかというとネガティブな印象を持っていました。

治安の悪さ、怪しげなフィリピンパブ。。。。

夜の繁華街では、あちらこちらで若いフィリピーナをみかけますが、

自分とは違う世界の住人のように感じていたのです。

・・・・・そう、Jちゃんと知り合うまでは。



「わたしは、ものすご〜くラッキーだったんだヨ!」

Jちゃんが芸能人として、

初めて日本の土を踏んだのは10年前。

マニラで行われたオーディションでは、

100人を超える若い女の子がライバルだったそうです。

けれど合格できたのは、たったの5人。(!)

そしてマニラで半年間、日本語とバレエの研修を受け、

晴れて日本行きの切符を手にできたとのこと。

実は、そのあたり、わたしは全く知らなかったんですが・・・・・

誰もが日本に来られるわけじゃなかったのね。。。 ( ̄ ̄Θ ̄ ̄;;)

「でもネ、バレエの研修がものすごく辛くて、

何度もやめようかと思ったの」

20歳を超えてから始めるバレエは、

体力的に相当きついものがあったのだろうと想像します。

泣きながら家に帰ると、そのたびに家族に励まされて、

なんとか頑張ってきたそうです。

けれど日本のパブに勤めてからも、

言葉がわからなくて先輩にいじめられたり・・・・

最初の頃は泣いてばかりだったといいます。

やがて言葉も覚え、次第にパブ勤めの楽しさを知るようになったのです。



わたしはラッキーだったの、と何度も繰り返すJちゃん。

そう、彼女にとって一番の幸運は、

愛するダーリンにめぐり会えたこと。

彼女のダーリンは、日本人。

勤めていたショーパブで知り合ったそうです。

何度となく聞かされるおのろけに、

彼女の幸せな夫婦生活を想像します。



「どうしても日本に行きたかったからネ!」

夢を抱いて日本にやって来たJちゃん。

家族と離れ、遠い南の国から、たったひとりで・・・・・

小柄な体のどこに、そんなバイタリティーが潜んでいるのでしょう。

その根性と行動力に感動しました。

彼女の目に、この国は、そして日本人は、

いったいどのように映っているのでしょうか。

わたしたちの国は、

彼女たちの憧れに、果たして応えることができたのでしょうか。



アナタハ、ニホンガ、スキデスカ?



ニホンジンガ、

スキデスカ・・・・・・・・・





















ぴょん

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