母の実家のおばあちゃんと おじいちゃんが 旅だってしまった それを知ってるから うちのおばあちゃんは 「こんどはわたしのばん」だって 「毎日毎日、はやいね 一日がすぎて 一年がすぎて そして 死んでいくんだよ 人生は」って 言って 立ったまま 話してる
いろんなつらいこと 私の生まれる前のことも ぜんぶ知ってるおばあちゃん たまにはにくまれぐちをたたいても それさえも生きているあかし 歳をとっていって とくべつ に見られるようになって それでも、皆を 支えようとしてる 皆が支えようとしてる 一人でほとんどの時間をすごして そういう存在になるって どんな気持ちだろう? わからないけれど 私はせいいっぱいにいった 「大丈夫、ほとけさまが見ててくれるよ」 私も 同じだから 一人一人がむきあうものだから それをおしえてくれた 私の人生の源だから・・・ 私のうちにわきおこる この涙は うそじゃない
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