あお日記

2002年05月25日(土) シリーズ恋 中学番外編

 予告どおり年上の女性の話です。

 中1の頃、私のクラスの清掃分担に保健室がありました。保健担当の先生は25,6歳の大人にしては背の小さめで肩より少し下くらいのセミロング。目がパッチリしており、その優しげな雰囲気と生来の明るさで生徒の中でも彼女の隠れファンは多かったはずだろう。かくいう私は、女の子と文通をして喜んでいるようなバカ者だったので、年上の女性など眼中になし。 ただ大人でありながら、他の教師にはない子供っぽさをかもし出している彼女に、同世代の女子には感じ得ない好感を持っていたのは事実です。

 で、とある晴れた掃除日和の午後(秋か?)。その日はなぜか同じ部の班員と担当の保健室掃除に早くから来ており、先生をからかって遊んでいたように記憶しています。そんな折にふと目の端から彼女の髪をめがけて小さな物体が飛び込んできました。その瞬間、仲間も私もヘンな表情でお互い目を見合わせたのですぐに確信しました。
「今髪の毛に虫はいったような...」 茶化し合いで遊んでいた先生の表情がその一言でマジになりました。もちろん困った顔をして我々に取ってくれと本気で頼むのです。
 言われたこっちも困りました。女性の髪をさわるなんていう大それたこと、ましてそれは同年代ではなく、もう既に大人として十分な魅力を備えている女性なら尚更です。って眼中にないはずだったんですがね(笑)。

 結局、私が彼女の髪の中を捜索。残念ながら目標物確認できず。
 どうしても遠慮がちになってしまう手つきをやや目線の下で見ながら、真面目に探しました。そんな長い時間ではなかったのですが、先生の髪の多さを知るには十分でしたね。って我が校は、男子全員丸刈り(^^)

 そのまま振り向いて「ありがとう」と言った先生の目線は少し上を向いて私の視線を捕らえていた。この時初めて私は、自分が先生より少しだけ背が高いことに気が付いた。

 鼓動の速さとは裏腹に...。





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