入学してまず目についたのは校舎の老朽にともなう汚いところ。中学の頃あれだけ掃除したのはもともときれいな場所だったからで、さすがにこれだけ汚いと手のつけようがない、と正直思いました。残念ながら、掃除の習慣はこの学校に来てから程なくして無くなってしまいました。 この学校を選んだことのひとつ「自宅から自転車で通うのに適度な距離」というのがあったのですが、中学の頃の感覚で時間に余裕をもって登校しても教室には誰もいたためしがありません。教室が3階だったので毎日上からぞろぞろと始業のチャイム間際に登校する群れを眺めて言いようのない嫌悪感に包まれていきました。 細かいことをあげればキリが無いのですが、中学の担任だった教師の影響で「道徳人間」と成り下がっていた私は、そういったほかの地区から雑多に集まる同年代の輩にみる生活態度のいい加減さをして、「世間様はこんなにもいい加減のまかり通る世界だったんだ」と恥ずかしながら初めて知り、それがカルチャーショックとなってしばらく続きました。
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