どうも私は追いかけられるより、見込みのない恋を追うほうが好きなようです。追いかけられて振り向いた経験は無いし、追いかけて玉砕した記憶ばかりが私の恋路の記憶を彩る大半の模様です。しかし、果たしてその全てが苦い想いか? というとそうでもない。「どうでもよかった」という気持ちになった恋ならいっぱいあるんですがねぇ はは。
自分の気持ちに背を向けることの出来ない私は、「恋」という甘美な誘惑よりも、殻にこもった自分を解放する存在、理解を示してくれる存在、なにより私の言葉を聞いてくれる、その可能性のある人を渇望する心こそ私の「恋」だった気がします。セックスを知らない私には肉欲などを追う必要はありませんでした。
部長さんに対する恋は「追う」なんていう能動的なものではなく、結局は他力本願。周囲の環境に馴染めずにいる自分が、忌み嫌うその外圧に頼っているのだからちゃんちゃら可笑しいと言うもの。こんな矛盾に気付くのはいったい何時のことやら...先が思いやられます、我ながら(笑)。 かといって「追いかけられる」というほど明確に態度を示した人間はまことに残念ながら誰一人おりません。要は私の容姿もそれまでのもの?? ってことか(笑)。
黙して語らず、無表情でいればそうするほど、寄って来る人間は減る。そうすることで私は意図的に、安易に自分に興味を持つ異性や出来の悪い周囲の同性を遠ざけることに成功した。ただ器用な方ではないので本命まで遠ざかってしまった(大笑)というだけだ。
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