あお日記

2002年06月10日(月) タケダ君

 東北でもけっこう有数の進学校からやってきた彼がなぜこの時期に私の学校に来ることになったのか、正直興味は無かったし、あまり他者の関与は好きではなかった。それでも彼とのコンタクトを拒絶しなかったのは、表だってその理由も無いから。もし大義名分があれば私は迷うことなく彼を切っただろうなぁ。
 
 おそらく、それは自分と同じ匂いがしたから、か。


 彼の秀才ぶりは、地区ではソコソコの進学校と言われているうちの学校の生徒なんて問題ではなかった。転入前は理数科クラスにいたということでもともと数字には強かった彼の伝説その1。
 3学期に入って早々、実力テストがありました。テストの時は名前順に席を移動するのですが、彼は転校生ということで私の後ろでした。で、数学の時間。開始から20分くらいで彼が唐突に「先生、トイレ行って来てもいいですか?」
 足早にトイレに向う彼の後ろ姿はかなり辛そうな感じでした。なんでも腹が下ったそうで、「戻らなかったらこのまま提出しちゃってよ」というセリフを残し、結局時間内に戻ってきませんでした。

 後日張り出された成績上位者の名前にはしっかりとタケダ君の名。しかも数学は学年で2番目か3番目だった。理由が理由なので最初はテストをバックレようとしたそうだが、この学校程度のレベルの問題ならさっさと終わらせてゆっくり(ブツを/笑)出しにいこう!!... と後日聞きました。

 その後、タケダ君はクラスで一目置かれるようにはなりましたが、彼のサバケたというかあまり服装や髪型に気を使わない様子がウケなかったらしく、あまり近づく人間もいなかったし、彼もまた、大勢に身を寄せようとする人間ではなかった。だからこそタケダ君と私は上手くやっていけたのかもしれない。





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私信
「またウン○の話かよ」とかいわないように(^^)
実はもう1つありますから...はは
やってくれます、タケダ君。

 


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