あお日記

2002年07月10日(水) 意中の人


 この時期の私は「親友」というものに飢えていた。いや、それは単に自分自身の器が小さくて周囲を読みきれてなかっただけの話だが、日記に書くほどには友人に自分の考えを上手く理解できるように話すことができなくて自分からあきらめていた感じでしょうか。そんな自分を棚に上げて『嶋』さんに、こんな自分は友人のことを大切に思ってるのでしょうか? と被害妄想バッチリな質問をしていたのだった。そう、この時の私は自分の考えをいちばん話したかったのが彼女であり、そこに友人関係の理想像を重ね合わせていただけだったのだ。「恋愛」という意識は遠のいてもなお『嶋』さんは私の中に占める人間関係において最重要な人であった。

 タケダはバイト先で出会った年下の女性と色々とあるらしく、噂は絶えなかったが、ラザはラザで意中の人をファンクラブ外で(笑)見出してその話が会話の中に頻繁に混ざるようになったのが10月頃だっただろうか。自分の決心もはなはだ薄いもので、努めて一人でいるその私を「孤独」と勘違いする自分がいたようで、さまざまな葛藤は快楽という蜜にめっぽう弱い。煮え切らない自分がいながらも、一人でいる寂しさを選ぶより、心を許せていないであろう友人でも自分を良くしてくれる人間の側にいたかったのかなぁ。

 ラザの好きになった人は彼と同じ中学出身で一つ下の後輩。彼の話とタケダの誇張(笑)によるとその子はかなりの美形らしい。ことによるとこの学校でNO.1?と言いたげな2人のその表面的な情報には全く興味を抱かなかった私。
 どうもその子が所属している部活が、2人が文化祭の時に私を連れて行ってくれたあの部であり、私はその時にその子を見ているはずだった。だが全く記憶にないのだ。そのうち2人はその部に入部する意向を固めたらしく、私はそっちの方が羨ましくてならなかった。





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 文章でもって自分の意思を伝えることなら出来そうな気がしたから。
 でも、いったい誰に伝えようとしたの?(笑)



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