もちろん女性と2人でどこかに出かけた経験など...無かったはず。いや無かった(笑)。当然のようにこういった発想も私の人生で初めてのこと。不思議と胸の高鳴りなどは憶えていない。というか、そういった気持ちの高ぶりは無かった気もします。 この頃から一貫している自分の持つ理想の女性像があった。「私より頭が良いこと」。この点で言えば私のこれまでの選択はおおむね間違ってはいなかったといえます。ほとんど振り向いてくれませんでしたけどね(笑)。あきらめが早いのも問題なんですが。
とりあえず独りよがりのプランを立てました。まあまずは...映画だな。陸上部のNもそうだったし無難だろう。ただ私の中で「無難」などという言葉が受け入れられるのであればねぇ...。とパラパラとめくっていた情報誌の真ん中あたりに2つ折でイベントの告知広告が折り込まれていた。
今でもなぜか現存するその折込みを見て直感的に「これだ!」と決めた時分の気持ちと杏さんとの近い未来への思いなど、それらの記憶がよみがえっては来ないのが少々寂しい。図らずもそれは別の女性との決別の機会として使われることになるからだ。
予定ではね(笑)。
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