あお日記

2002年07月29日(月) 曇り空


 色々と思い悩んで、世間一般に人間が感じる感覚を「既成概念」として嫌うようになり、どうも素直に物事を捉えられなくなっていた2年生の寒い時期。この時に培った「周囲の無思考な動向に迎合しない」といった感覚にはしばらくの間支配され続けることになります。今現在の方が、いちおー流行や大衆に支持されている商品とかに目が向くようになりましたね。要はめんどくさがり〜になっただけか??(笑)

 3学期になり3年生はほとんど学校に来なくなり、杏さんとも会わない日々が多くなりました。そんな中でも私の気持ちは「チケット渡すべきか否か?」といった話題で持ちきり(笑)。
 何月かは忘れましたが久々に杏さんの姿を見たのが曇天で今にも雪が舞い降りそうな寒い日のことでした。学食方面の外廊下から右に曲がれば教室のある校舎で左に曲がると生物室や図書室のある特別棟になるのですが、私は教室棟から特別棟に向って歩いていました。それでふと学食方面を見やると向こう側から杏さんが何人かの仲間と一緒に歩いてきました。

 私の持つ彼女のイメージが変わってしまったのがこの日です。当時の日記にそれを記した記憶があります。それほどに杏さんの表情が硬く、押し殺していたであろうその内面が、何も知らなかった当時の私に不気味な彼女の影を思わせました。

 


 彼女の体を襲っていたその病が深刻なことを知ったのはずっと後のことでした。



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