毎週水曜はリフレッシュデーとして早く帰れる。 組合が残業時間を抑制するためなのだが、 所属会社の違いから、僕はいつも他の人より30分余計に 会社にいなくてはいけない。
その30分は上司と仕事での議論に費やした。 納得いかないことはとことん議論して、まあ、大体はこちらが折れるのだが 議論できるだけでも職場環境としてはいい方なんだろう。 議論も大方終盤に近付き、明日からやることを確認すると、 別の上司が打ち合わせを終えてやってきた。
人が足らないので良い人材を探していると言う。 いい人材がうちの会社にいたら外には出しませんよ、 と軽い気持ちで返すと君はどうなの?と言われる。 給料上がるならいいですよ、と半ば冗談で返すと、 向こうは本気で条件を出してきた。
前に書いたかもしれないが、正直言うとそろそろ自分の技術者としての 限界を感じている。 普通の理系の人間が技術で喰っていけるのは10年、 あとはマネジメントだと入社の時から考えていたのだが、 最近それを特に意識するようになった。 危機感を感じていろいろと手を出してはいるんですけど、と言うと、 君ならまじめに考えるよ、と言って貰えた。
正直今は身の回りのことで精一杯なので難しいとは思う。 ただ、年棒制だとか上場企業だとか仕事の内容だとかは 条件としてはかなりいい。 30歳が良い転職の最後のチャンスと言われているから、 帰りの電車の中で本気で悩んでしまった。 悩んでたおかげで夕飯を食い損ねて、家に唯一あった卵を茹でて食べている有様。 本当(笑) 生まれてから死ぬまで、人には何回チャンスが来るのだろう。 問題は、そのとき自分に受け入れる体制が出来ているか、ということだ。 このチャンスを逃したら次はいつになるのか、 そんなことを考えながら今この文章を書いている。
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