ケニアのコビア君からクリスマスカードを送ったときの返事が来た。 といっても、彼が書いたわけではなく、 彼の口述をコミュニティ・ボランティアが代筆したものだけど。 フォスターチャイルドは心を込めたご挨拶をお届けしたいと願っています。家族は皆健康です。 あなたも同じようにお元気でいらっしゃいますように。 あなたのお手紙を受け取り、Generalはとても感謝しています。 あなたからのお便りに、家族で喜びました。 皆様の毎日の暮らしが幸せであるようお祈りしています。 というような日本語の訳がついていた。 せっかくのボランティアさんの自筆の手紙なので、 自分で読めるといいのだけど無理なので、訳付きで送ってくる。 でも文章が硬いので、ちょっと物足りないと、わがままな私である。 コビアくんの一日は、水汲みから始まる。 生活のために、水を確保しなければいけない。 大人たちは、働きに出るので、水汲みは、子供の仕事なのだ。 アフガンで、黒柳さんが、出会った子供は、地雷で片足をなくしていた。 9歳のこの羊飼いの少年は粗末な義足をつけてもらって、 「嬉しいなあ、これでまた羊と暮らせます」と、笑顔を見せたそうだ。 ハイチでは、12歳の少女が日本円でおよそ42円で売春をしていて 「エイズは怖くない?」と聞いたら、 「エイズになっても何年か生きられるでしょ? 私の家、明日食べるものがないんですもの」と答えたという。 日本の子供たちはとにかく勉強、そしていい学校に入って いい会社に入る・・・子供も大人も、それが当然のことであり、 何も疑問を感じない。 援助交際をして高価な品物を買う子もいる。 ハイチの少女の言葉は、ありのままで、素直な分、 私の心に突き刺さってきた。
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